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ラスト30分で起こる"壮大な仕返し"と"あのお方の登場”が痛快だった『フォールガイ』

【個人的な満足度】

2024年日本公開映画で面白かった順位:54/94
  ストーリー:★★★☆☆
 キャラクター:★★★★☆
     映像:★★★★★
     音楽:★★★★☆
映画館で観たい:★★★★☆

【作品情報】

   原題:The Fall Guy
  製作年:2024年
  製作国:アメリカ
   配給:東宝東和
 上映時間:127分
 ジャンル:アクション
元ネタなど:テレビドラマ『俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ』(1981-1986)
公式サイト:https://fallguy-movie.jp/

【あらすじ】

※公式サイトより引用。
大ケガを負い、一線を退いていたスタントマン=コルト(ライアン・ゴズリング)。愛する元カノ(エミリー・ブラント)の初監督作で久々に現場復帰するが、主演が突如失踪してしまう!

行方不明のスターの謎を追ううちに、コルトは危険な陰謀に巻き込まれることに…。彼は己のスタントスキルで、この危機を突破できるのか!?

【感想】

元ネタはアメリカで放映されていたテレビドラマ『俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ』。現在ではストリーミングサービス等で簡単に観れないのでそちらは未鑑賞ですが、ケガで一線を退いたスタントマンが知られざる陰謀に巻き込まれていくという設定自体は面白かったです。

<正直、動きがあまりない前半はちょっと退屈かも>

テレビドラマ版ではコルトは本業がスタントマン、副業が賞金稼ぎという設定ですが、今回の映画版では賞金稼ぎの設定はなくスタントマン1本のみでした。で、コルトが人生を揺るがす"濡れ衣"を着せられて命懸けで真相を追っていくって話ですね。いやー、設定自体はよかったんですけどねー、個人的には思ったよりハマりませんでした。スタントマンっていうからド派手なアクションの連続かと思いきや、案外そうでもなくてですね(笑)特に、前半はコルトとジョディの馴れ初めから始まり、彼がケガをして一線を退き、1年半後に復帰するまでを描いているのでアクションがほとんどないんですよ。しかも、このコルトがまた豆腐メンタルで(笑)スタントマンっていうと運動神経のいい肉体派なイメージがありますが、コルトはジョディとの失われた恋路を引きずりまくって全然前向きじゃないんです。洋画って40代になっても10代・20代のような恋愛を全力でやっちゃうところが面白かったりはするんですが(笑)

<後半からの巻き返しは面白い!>

後半になって、スターのトム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)が失踪した真相を暴いていく過程でようやくカーチェイスや爆発などのハリウッドらしいアクションが出てきます。そこからの怒涛の展開は見ごたえ抜群で、特にラスト30分の壮大な仕返しはド派手でスカッとするのがよかったです!正直、アクション自体は他のハリウッドのアクション映画と比べて特別すごいってわけではないんですけど、車が吹っ飛び、ヘリに飛び乗り、銃でバンバンしちゃうのはやっぱり邦画にはない魅力がありますよね。そういえば、スタントマンって運動神経はいいと思いますが、実戦っていう意味では強いんですかね、、、?(笑)

<映画愛を感じられる小ネタの数々>

また、この映画で面白かった点として挙げられるのは、昔の映画ネタがちょいちょい出てくるところです。セリフの引用だったり、キャラクター設定への言及だったりと、映画好きであればあるほどニヤリとする要素が多いのも特徴ですね。そもそも、スタントマンを題材にする時点でハリウッド映画ではスタントマンの地位というか認知度が高いなって思うんですけど、そういう意味でも映画に対する愛を感じられるので映画(特に洋画)ファンには刺さるんじゃないかなって思います。

<まさかすぎるキャスティングに驚き>

あと、びっくりするキャスティングにもぜひ注目していただきたいです!テレビドラマ版でコルトを演じたリー・メジャースとジョディを演じたヘザー・トーマスが最後にカメオ出演しているところは、テレビドラマ版を観ていた人には感慨深いでしょうね~。僕は観ていないのでエモさは感じませんでしたが、『デッドプール&ウルヴァリン』(2024)で同じような気持ちにはなったので共感はできます。でも、一番びっくりなのは彼らではなく、全然関係ないのにいきなり出てきた"あのお方"ですよ。「何でいるの?!」って心の中で思わず叫びました。もうね、その方の登場だけでごはん何杯でもいけちゃいますよね(笑)

<そんなわけで>

前半がややだれるのでアクション映画の割にはテンポがあまりよくないと感じてしまいましたが、総じて楽しめる映画でした!てか、予告で使われたジャーニーの『Any Way You Want It』(1980)がすごく好きだったのに、本編で使われなかったのが残念です。MV観て知ったんですけど、このジャーニーの元ボーカルのスティーヴ・ペリーって『We Are The World』(1985)に出てた人なんですよねー!あの長髪が特徴的なので「もしや」と思ったらビンゴでした。

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