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今後の展開に期待大の壮大な前フリ映画『モービウス』

【個人的な評価】

2022年日本公開映画で面白かった順位:11/50
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★★
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【ジャンル】

スーパーヒーロー
マーベル
アクション

【原作・過去作、元になった出来事】

・漫画
 『Amazing Spider-Man』(1971)

【あらすじ】

天才医師マイケル・モービウス(ジャレッド・レト)。彼は幼い頃から血液の難病を患っていた。同じ病に苦しみ、同じ病棟で兄弟のように育った親友のマイロ(マット・スミス)のためにも、一日も早く治療法を見つけ出したいという強い思いから、マイケルは実験的な治療を自らに施す。

それは、コウモリの血清を投与するという危険すぎる治療法だった。そこから彼の身体は激変する。全身から力がみなぎり、隆起した筋肉で覆われ、超人的なスピードと飛行能力、さらには周囲の状況を瞬時に感知するレーダー能力を手にしたのだ。ただ、その代償として抑えきれない“血への渇望”が出てくる。まるで血に飢えたコウモリのように。

自らをコントロールする為に人工血液を飲み、薄れゆく<人間>としての意識を保つマイケルの前に、生きる為にその血清を投与して欲しいとマイロが現れる。懇願するマイロを「危険すぎる、人間ではいられなくなる」と拒み続けるマイケル。

しかし、NYの街では、次々と全身の血が抜かれた殺人事件が頻発する――。

【感想】

「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース」第3作目(こんな呼び方があるなんて初めて知りましたけどw)。幾度の公開延期を経て、ようやく本日公開ですね。

<可もなく不可もなく(笑)>

正直、そんなにたくさん書くほどの感想はなかったです。いや、つまらないってことじゃないんですよ。突如身についた超人的な能力と、それによって繰り広げられるド派手バトルっていう展開がオーソドックスすぎて、「かっこよかった!」っていう以外の言葉が見つからず。。。いや、スーパーヒーロー映画なんてどれもそうなんですけど、それでも今までは、ヒーローとしての苦悩やら、個性的なキャラクターやらで、いろいろ書けることもあったんですけどね。今回はそこらへんちょい薄めだったかなあと感じました。世間の評価は決していいわけではないという噂も小耳に挟んではいたんですが、まあわかるなって(笑)とはいえ、個人的には楽しめましたけど!

コウモリとDNAを結合させることで、超人的な身体能力を身につけたモービウスのド派手アクションはやっぱり見どころです。ただ、映像はすごかったんですが、エフェクトがかかりすぎて、ちょっと観づらいと感じるところはありました。

ストーリー的には目新しさよりもわかりやすさに寄せているのか、だいぶ展開は読みやすいんですが、ここは物足りなさを感じる人もいるかもしれません。ちょっとホラーっぽい部分もあって、一瞬ビクッとするところもあるので、ホラー苦手な方は要注意(笑)

<スパイダーマンを意識しすぎ?>

『スパイダーマン』シリーズを観ている人はわかると思うんですけど、モービウスとマイロの関係って、どことなくピーター・パーカーとハリー・オズボーンを思わせるんですよね。これも同じユニバースで繋げようとしているからなのかなあとか、勝手に思ってました。

しかし、この映画を観て一番強く感じたのは、「壮大な前フリだったな」ということです。スパイダーマンのために急いだ印象さえありましたね。ここまでユニバースが広がってくると、本編そのもの以上に、「他作品どう繋がるか」ってところにばかり関心がいってしまうんですよ。今後もユニバースを追う人はいいかもしれませんが、これだけで終わっちゃう人のことも考えると、もう少しモービウスというキャラクターを育ててもいいのかなあって感じます。

<そんなわけで>

マーベル作品をこれからも追いかける人は観ておいた方がいいのは言うまでもないでしょう。それにしても、これからマーベルを観ようって人は、本当に今が最後のチャンスなんじゃないかと思います。時間はかかりますけど、まだがんばれば全部追えると思うので。そして、いま世に出ているマーベル作品を全部観ておけば、今後最大級のエモさを感じられること間違いなし。なので、がんばって観て欲しいです(笑)


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