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ほぼ主婦達がNPOを設立するまで -設立総会開催-

先日、私たちまるまーるはNPO設立総会を開催しました。
近日中に神奈川県の所轄部署に正式に書類を提出し設立申請を行います。

2016年に活動を開始して以来、「ボランティア団体」「ママグループ」等と呼ばれてきた私たち。事業規模も小さく、このままでも活動は継続可能な中、敢えてNPO設立を志したのはなぜか。

ほぼ主婦のメンバーたちがNPOを設立する。
珍しいことではありませんが、けして「超簡単〜!」なことではありません。この歩みが、どなたかのお役に立つと良いなと思い書いてみます。


「でも、法人ではないんですよね?」

2年以上前、ある自治体と打ち合わせをしていた時。
協力関係を強化して一緒に色々やりたい!という思いを互いに持っていると感じられましたが、先方担当者から「でも、法人ではないんですよね?」という一言が発せられました。

担当者から上長に説明をし企画を通す上で、パートナーとしての信頼性・バックボーンがあまりにも弱いことがわかりました。

至極当然のことですが、それまでたまたま経験していなかった「壁」。
「法人」か「任意団体か」で、打ち合わせ自体も無駄になりその後の可能性もほぼゼロになることがシンプルに悔しかった。
この時の思いが、NPO設立のスタートです。

どの法人格?

そこで、法人化を考え始め、少しずつ勉強も始めました。

私たちの活動に一番フィットする法人格は?
NPO法人、一般社団法人、合同会社等はどうなのだろう?

「社会的起業」「事業可能性」から、私たちがやりたいこと、できること、できないこと。
子育中のメンバーが殆どなので、時間的制約やプレッシャーからはできるだけ自由でいたい。世の中の子育てをテーマにしたまるまーるの活動は、自分の目の前から始まる。ここは動かせません。
子育て主婦をしながら仕事をしたり、自分の事業を進めていたり、他のNPOでも活動しているメンバーもいます。時間は限られています。
法人化に伴い増えるであろう事務作業も認識しつつ、活動の本質的な成果を大切にしたい。

「やるやる詐欺」状態の日々

そうこうしながら、日々の生活や仕事、活動に追われていると あっという間に1年くらい過ぎていました。
「NPO法人化しようと思っている」と周りの方にちょこちょこと発言をしてからも時間ばかり過ぎ、「NPO設立やるやる詐欺」状態。

何が本当に求められているのか。
自分たちは何をすべきなのか。
自分たちだからこそできることは何か。

就職活動の時もこういう問いが苦手だったなあ、と思い出しながら悶々とする時期もありました。

違和感を掘り下げる

頭も思いもクリアになり始めたのは、「何をすべきでないか」「何をしたくないか」を考えるプロセスを経てから。

いろいろな可能性を考える中で感じる「違和感」を大切に掘り下げていくと、自分達が向かいたい方向がより明確になってきました。
メンバーミーティングを持ち、意思確認をしながら、活動の対象、ニーズ、現存サービス、可能性等を少しずつ整理し、文字化していきました。
これが、設立総会の約1年前でした。

神奈川県の設立説明会に参加

神奈川県では、定期的に設立事務説明会を開催しています。
私たちもオンラインでの説明会に参加しました。
「特定非営利活動法人関係事務の案内」(神奈川県ウエブサイトからダウンロード可能)を読み、不明点がある場合は確認ができます。


設立認証申請の事前相談

その後、書籍や各種NPO法人のホームページを参照しながら「定款」「設立趣旨書」「事業計画書」「収支予算書」等の基本文書を整え、いざ、神奈川県の「事前相談」へ。

電話で問い合わせると「ボランタリー活動相談窓口」に電話してと言われ→神奈川県のホームページを指示され→ウエブ上で予約手続き→メールで書類を添付→「オンライン事前相談」を受けることができました。

相談当日判明したのは、神奈川県で設立申請を行うNPOは、神奈川県のウエブサイトからダウンロードした書類そのままのフォーマットしか使用不可ということ。
正直、驚きました。
特定非営利活動促進法に則った書籍を参考にしながら記載していた条文も、順序が違ってはダメ。同じ内容でも言葉の表現が違ってはダメ。
そんなローカルルールがあったとは…、と、思わず伺ってしまいました。

この他にも、目的数と事業数の一致の必要等、知り得ていなかった項目もたくさん。
…と言うことで、山盛りのアカが入りました。
凹みましたが、法人の成り立ち、運営、責任と整合性の成り立ち、必要な手続き。全てが「社会勉強」になりました。法人化する意味を再確認する貴重なプロセスでもありました。

書類を修正し、約10日後に2回目の「事前相談」に。
無事、設立総会開催後に正式書類を提出して良いということになりました。

会員、役員を集める

NPO法人設立には最低10名の会員が必要です。
運営に関わっているメンバーや、長らくお世話になっている方々に改めて思いを伝え、会員として参画してほしい旨を伝えたところ、嬉しいことに、皆さん「声をかけてくれて嬉しい」と言って承諾してくれました。
設立がかなったら、より広い皆さんにも是非お仲間に加わってほしい!と願っています。

役員として、コアメンバーからの理事3名の他、監事1名が必要でした。地元のNPOセンターにも相談しましたが、幸運にもご紹介頂けた方にお願いをし、受け入れて頂きました。
今までまるまーると接点がなかった方にアプローチし、ビジョンを聞いて頂き、受け入れて頂く。本当に嬉しかったです。NPO設立準備の過程で、こうした点でも「育てられている」思いがしました。

そして、設立総会

そして、設立総会の日を迎えました。
対面とオンラインのハイブリッド開催で、無事議事の承認を得、設立申請のための準備が整いました。

NPO法人化を考え始めてから約2年。
途中で「法人化は自然消滅したかな?」と思われたかもしれない、ゆっくりゆっくり、ちょっとずつの歩みでした。
かつ、これが正解なのかどうかは、わかりません。
正解にしていくのは自分達であり、まわりの環境の影響もあるでしょう。

設立趣旨書には、こう記しました。

「未来に直結する子育てに関わる団体として、より責任・信頼ある法人団体として活動を展開し、これまで以上に誰もが自分らしさを発揮し、互いを受け入れ、輝きあうことができる共生社会の実現に寄与することを目指し、特定非営利活動法人まるまーるを設立します。」

背筋を伸ばし直し、体制も整え直して、まるまーるの新しいチャプターが始まりつつあります。