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俳句

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俳句を始めました。 ご指導よろしくお願いします。
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記事一覧

夏めくやバンテージ巻く拳闘家
碧萃生

あと数時間です。
こんな時のボクサーは何を考えるのでしょうか。

こどもの日飛行機雲のほころぶる
碧萃生

近い将来、こどもの日の存続を議論する日が来るかもしれません。

【俳句】憲法記念日〜碧 萃生

【俳句】憲法記念日〜碧 萃生

憲法記念日タトゥー隠さぬ異邦人

今日は、妻と京都水族館に行ってきた。
内陸型水族館としては国内最大級とのこと。

最寄駅はJR嵯峨野線の梅小路京都西駅。
しかし、天気も良かったので京都駅からぶらぶら歩いた。
後半の連休初日、館内は混んではいたが、動けないほどではなかった。
恐らく海外の人が少ないからだろう。
わざわざ日本まで来て、お魚を見ようとは思わない。
子どもたちに混じって、妻と2人で楽しん

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【俳句】メーデー 八十八夜〜碧 萃生

【俳句】メーデー 八十八夜〜碧 萃生

メーデーや会議終らぬ昼休み

父の忌の近づく八十八夜かな

僕の会社では、ドライバーはみんな組合員だったが、内勤は組合員ではなかった。
ドライバーを管理する立場ということだったのだろう。
もちろん、入って入れないことはなかったと思うけれども、誰も入っていなかった。
だから、組合活動をしたこともないし、ましてやメーデーのあれこれなど経験したこともない。
「メーデーに参加するので休みます」
そんな運転

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ラヂオより長きイントロ昭和の日
碧萃生

今日は昭和の日で、ラジオでも昭和の頃の歌が流れてきます。
最近はイントロがほとんどなく、いきなりサビの歌が好まれるとか。
「夜明けのスキャット」なんかはすぐにスキップされますね。

春深し信玄餅に残る蜜
碧萃生

今日は3時のおやつに妻が信玄餅を出してくれました。
きな粉と黒蜜をしっかり絡ませて食べるのですが、どうしても残ってしまいます。
でも、あれって諦められませんよね。

この場所に咲添ふ命夏近し
碧萃生

アスファルトの裂け目に咲いた花です。
たくましいと思って調べてみると、ナガミヒナゲシ。
危険外来種とか。触れると危険などとも。
夏近し。立夏まで2週間をきっています。

四人掛けひとり占めして春惜しむ
碧萃生

句会の準備中です。

抗ふと決めた日のこと春の雷
碧萃生

作家の宗田理さんが亡くなった。とはいえ、僕は一冊も読んではいない。ただ、「ぼくらの七日間戦争」のタイトルは知っているし、映画も宮沢りえで話題になった。ちょうど尾崎豊の「卒業」の頃。抗うことの先に、まだ希望があった時代。ご冥福をお祈りします。

【俳句】残花〜碧 萃生

【俳句】残花〜碧 萃生

今日からを残花となせり坂の上

「桜」は春の季語。
「桜」はその後、「落花」「散る桜」「花吹雪」などとなり、「花筏」として喜ばれる。
花が散り果てて、若葉となると「葉桜」と呼ばれるが、これは初夏の季語になる。
この間に、「残花」がある。
読んで字のごとく、散り残っている桜の花のことだ。
桜吹雪を何度も繰り返して、それでもまだ散り残っている花びら。
でも、いったいどれくらいからを残花と呼ぶのか。
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【俳句】春の雲〜碧 萃生

【俳句】春の雲〜碧 萃生

モネ見ればモネの筆あと春の雲

昨日は、中之島美術館で開催中の「モネ 連作の情景」展に行ってきた。
開館時間に合わせて行ったが、既に長い行列。
今日あたりはもっと混雑しているのだろう。
モネの絵が、テーマごとに並べられ、特に最後の睡蓮の部屋が圧巻。

混んでいるので、サラダバーみたいに横に移動していかなくてはならないのは少し残念。
それでも、うまく位置どりすれば、正面からしっかり鑑賞できる。
最後

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モネ色の空に肩寄す春日傘
碧萃生

モネ展の後の語り合いの時間です。

【俳句】逃げ水〜碧萃生

【俳句】逃げ水〜碧萃生

逃げ水を追ふ休日の旧国道

洗車は、スタンドで手洗いしてもらっている。
一回に4,000円近くはするので、月に一回程度の割合だ。

若い頃は、毎週のように洗車していた。
家の前で、朝から夕方までかかりきりのこともあった。
ホースを引っ張っての水洗いから、ワックスがけ。
ドアの裏側から、センターピラーまで拭きあげる。
ボンネットの裏、エンジンルームのワイヤーやベルトまで手を入れる。
ホイールを外して

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散る桜きのふのことはそのままに
散る桜掃けばひとすぢ澪のごと
散る桜何にたとふることもなく
散る桜ハイヤーマンの礼深し
碧萃生

散り敷いた一面の桜の花びら。
綺麗ですが、これを掃き集めて捨てるのが、僕の仕事です。