トラのように働いてみよう
新年あけましておめでとうございます。今年は寅年です。寅にちなんで昨年読んだ本を一冊紹介したいと思います。
書籍名は『「組織のネコ」という働き方 「組織のイヌ」に違和感がある人のための、成果を出し続けるヒント』です。著者は楽天大学学長の仲山進也さんです。(なのでリンクは楽天ブックスです)
ネコとトラの要素しかなかった
本の表紙に掲載されている図(下)を見ると、パフォーマンスが高い/ふつうと、組織にいながら自由/組織の中央を志向 の2軸4象限に分かれています。イヌがいいとかネコがいいとかどっちが良いのではなく、組織にはどっちもいていいんだよ、というお話です。
この中にネコ度を測るチェック項目があるのですが、私はネコ度(とトラ度)が高かった…。「イヌの皮をかぶったネコ」という表現があり、それは私だった!!と思いました。イヌの皮をかぶったネコ、つまり自分に忠実でないはたらき方は苦しかったよ…。でもそこからはかなり自分らしく生きて(働いて)いるようで、著者の仲山さんご本人から「市川さんはトラです!」とFacebook上でお墨付きをもらいました。(ネコがパフォーマンス出すとトラになるそうです。よかった。)
本の中には、型破りな方法で成果を出すものすっごいトラが10人くらい出てきました。(知ってる人もいました(笑))こんなにトラが大勢いたら、日本の未来は明るいだろうな~と思わせる本です。(詳しくは読んでね)
「イヌのように働け」を過去のものにしよう
ここで私がその昔(四半世紀前か)何かで読んだフレーズをご紹介したいと思います。どなただったかは失念しましたが、男女雇用機会均等法(1986年施行)世代の女性の言葉だったと記憶しています。その世代の女性は、総合職女性という名の下の「名誉男性」としてでしか、男性社会で一人前の仕事をもらえなかったというお話でした。その割に「女性らしい気配り」とか「美しい外見」などを求められるし、昇進も同期の男性の平均を大きく上回る条件が当然だったなどという話でした。
そんな状況をたとえて、次のように表現していました。
この言葉は私に強烈な印象を残しました。その世代のすぐ下の世代の私にもそういう時期が昔あったかもしれません。でもそれはもうとっくに過去のものなのです。
今は少なくともイヌの皮をかぶって働く必要はなくなりました。本の表紙にもあるように「自分に忠実」なのがネコで「社命より使命」なのがトラです。ネコはネコらしく、自分に忠実に生きていたいです。そして自分なりの良さを生かしてパフォーマンスを出し、世に貢献できると信じています。
なお、仲山さんと尾原さん(アフターデジタルの著者)の対談では、楽天って結構トラの人たくさんいるよね、と話していました。私もそう思いました。もちろんスーパーライオンやイヌもいるけど、トラもネコもいましたね(繰り返しますがイヌもネコも必要です)。他にもそういう会社は増えているのだろうと思います。それが日本をよくするのではないかなあ、と思っています。
今年の私のはたらき方
そこで令和4年の仕事初め、今年の私のはたらき方をここに誓います。
前からやっていることではあるけれど、無理してヒールは履かないし、周りに合せた発言はしないし、無茶な我慢をして仕事はしません。
では皆さま、トラ年もどうぞよろしくお願い申し上げます!
市川祐子
ーENDー
IR(インベスター・リレーションズ)の経験などに基づいたテーマで記事を書いています。幅広い層のビジネスパーソンにも読んでもらえたら嬉しく思います!