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【インサイト】社会問題について考える事がビジネスで勝利する理由とは?

ゴールデンウィーク直前企画でマーケティングの観点からブロックチェーンの可能性に関して紹介しています。

コラボゲートでは、産業でのブロックチェーン活用の話を企業の方と行なっっていますが、これは顧客活動の変化というのが一つ大きなポイントになってスタートしています。

前回のブログで触れたブランド認識の話とこれから考えていくブロックチェーンの話は実はリンクしている点がいくつかあります。

ブランド活動を行う上で、カテゴリー分けを理解する必要があると紹介してきました、

カテゴリー分けというのはブランドを認識する前段階で必要な行為であり、カテゴリーに無いものを人は認識できないため、カテゴリーを作る事が大切。そしてそのカテゴリーは日々の情報量によって形成される。

このカテゴリーを作る情報量がブランドを理解してもらう上では非常に重要になります。

カテゴリー情報 > ブランド情報

例えば、スマートフォンというカテゴリーの中に、iPhoneやアンドロイド、ブランド別に考えると、SonyのXPERIAやサムスンのGalaxyなどが分類されます。

ここで始めてスマートフォンというカテゴリーの中に、ブランドというポジションが出来上がります。

ここでポイントとして抑えていく必要がある事は先にXPEDIAというブランドのポジションを考えるよりも、スマートフォンというカテゴリーを作ってしまった方がビジネスのマーケットとしては規模が大きい事がわかります。

マーケットの規模を中心に考えてみると、

スマートフォン > アンドロイド > XPEDIA

という順番になります。

消費者のブランドに対する認識という視点からiPhoneが何故此処まで大きく成長できたのかと考えると、

スマートフォン = iPhone

という構図を上手く立ち上げる事ができたからです。

データとしてみてもAppleの強さは圧倒的です。

既にカテゴリーを抑えてしまうと、そのマーケットの規模が広がれば広がるほどビジネスはスケールしていく事になります。

では、カテゴリーを抑えるためにどうすればそんな事ができるのだろうかという疑問が出て来ます。

過去にカテゴリーを抑える事ができたわかりやすい一つの事例を紹介します。

1971年7月8日にCoca Colaは“It’s the Real Thing”というテレビCMを放映し、最も広がったキャンペーンの一つになります。当時コンセプトを担当したのはマッキャンエリクソンBill Backer。

1971年夏から1972年までかけて社会情勢は、ウォーターゲート事件に始まり、戦争反対運動や、ペンタゴン・ペーパーズの報道など社会全体が大きく変化している時代でもありました。

彼が伝えたかったメッセージは “I’d Like to Teach the World to Sing” コカコーラを通じて肌の色や人種、階級など関係なくアメリカ中で一つになろうというコンセプトで、社会全体を巻き込みブランドのポジション合戦ではなく新しいカテゴリー作りに大きく貢献したという事例があります。(背景にはライバル企業ペプシコとの激しいポジション戦略があり、商品で差別化を行う事が難しい飲料メーカーならではの戦略でもあります)

この事例で考えたいのは、

ビジネス視点以外でも社会全体にとってプラスである事をメッセージ性として伝える事で競争というカテゴリーから抜け出し、新たなカテゴリーを作る事ができる

という事です。

ブランディングやマーケティングの話を考える時に、どうすれば物が売れるのか?どうすればシェアが取れるのか?を起点に考えてしまう事があると思います。

ただ、スタート地点が「自社」になってしまうと必ずどこかのカテゴリー内での競争が始まる事になります。そうなると永遠にカテゴリーを作る側に回る事ができず、ポジション争いを繰り返すという事になり、最終的には多額の広告費と価格競争に巻き込まれるという負のスパイラルに落ち込みます。

コカコーラを例に取ると、コカコーラ自体はあくまで手段であり、最終的にはアメリカを一つの社会として結ぶというカテゴリーに着目しています。そこで出来たBrand recall(想起されるブランド)は、

社会を結ぶもの = コカコーラ

で、飲料というカテゴリーもその中の一つとして含まれるようになります。

私たちが住んでいる社会全体の課題に目を向ける事が、カテゴリーの幅を広げる事に大きく貢献する一つの事例です。

社会を結ぶ > 飲料カテゴリー > コカコーラ → 社会を結ぶ = コカコーラ

この発想をより幅広くもつ、社会に先ずは目を向けるという意味でブロックチェーンという技術は非常に大きな可能性を秘めています。

そして、この社会自体の複雑性もインターネットの力によって徐々に変化し始めて来ています。

次回は、社会の複雑性と新しいインセンティブ設計に関して紹介したいと思います。

本日のトピックは以上で終了です!

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