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なめらかなデジタル社会基盤

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本マガジンでは、現在のWEBの構造的な課題にスポットライトを当てながら、未来のウェブのあり方、プライバシー意識の変化と高まり、分散型IDのコンセプトや技術解説・導入事例などの幅広… もっと読む
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2020年2月の記事一覧

ブロックチェーンとテクノロジー大手企業の未来とは?

これまでも紹介してきましたが、テクノロジー大手のブロックチェーンに関する取り組みは徐々に進みつつあります。 今後、どのように広がっていくかは注目分野の一つです。 デジタルアセットはアマゾンが提供する中央集権型のブロックチェーン特性を持ったデータベースAmazon Quantum Ledger Database (QLDB)とスマートコントラクト言語DAMLをBlockchain Technology Partners (BTP)とSextant for DAMLによって統

企業のブロックチェーン投資は進むのか?

ブロックチェーン技術に対する投資は各企業単位でも徐々に進んできています。 今後新しいトレンドなどの誕生も期待されています。 ブロックチェーン関連の投資は社会的な重要性が今後増していくと考えられています。 世界自然保護基金 (WWF) ではOpenSCと呼ばれるフードサプライチェーンでの活用を進めており、ネスレを含めた様々な企業がトレーサビリティの観点から協力して取り組んでいます。 ESGなどの観点からも数多くの企業が投資を始めており、今後の動きには注目です。 201

ブロックチェーンIDで生まれる新しいビジネスチャンスとは?

個人を識別するIDに関してはブロックチェーン含めて議論が色々と進んできています。 今後新しいビジネスモデルも誕生する可能性があるので注目です。 CULedgerは新たなクレジットユニオンメンバーが提供するIDネットワークへの参加を表明していると発表しています。 MemberPassと呼ばれる実証実験ではIDを活用してクレデンシャルを発行するもので、 新たにAchieva Credit Union, HawaiiUSA Federal Credit Union, とEag

著作権管理とブロックチェーンを活用した新しい仕組みとは?

著作権やコピーライトの問題はブロックチェーン技術の活用も色々と議論が始まっています。 権利を証明する手段として技術の活用は引き続き進んでいきそうです。 JPEGピクチャーを提供する組織はブロックチェーンを活用することでフェイクフォトや無断利用などを承認することで防ぐことができるのはないかと期待しています。 The Joint Photographic Experts Group (JPEG)は暗号化や署名関連の技術を組み合わせることで著作権を保護する仕組みの提供が可能で

ブロックチェーンで実現する新しいデジタル政府の形とは?

政府のデジタル化の取り組みは新しい技術によって大きく進みつつあります。 ブロックチェーン技術の活用も一つのトピックになりそうです。 インドのコングロマリット系企業マヒンドラグループのIT部門はテランガーナ州政府と連携してアクセラレーションプログラムをスタートしています。 テランガーナ州ブロックチェーン地区では研究機関とスタートアップが連携して取り組みを進められる環境づくりを行なっており、R&Dなどの開発に加えてサンドボックスなどの規制緩和の取り組みなども同時に行なってい

ステーブルコインに関する新しい動きとは?

ステーブルコインに関連する取り組みは一時期動きがゆっくりでしたが徐々に新しい展開も生まれつつあります。 実際の活用含めて新たな動きには注目です。 金融安定理事会 (FSB)の理事ランダル・クオールズ氏はステーブルコインに関する規制の計画に関してレターを発表しています。 今後国を超えた取引などでの活用を検討していきたい狙いがあります。 金融安定理事会では4月に政府間での課題に関して共有を行う考えで、具体的なタイムフレームなどを話し合う予定です。 ステーブルコインに関す

銀行が目指す実験の次のブロックチェーン活用領域とは?

各銀行は現在もブロックチェーンに関連した取り組みを進めています。 トレンドもいくつか新しい方向に向かいつつあるので注目です。 韓国のソフトウェア企業Hancomと新韓銀行のIT部門新韓DSはブロックチェーンを活用したデジタル資産取引プラットフォーム開発を進めています Hancomは既にブロックチェーン技術をスマートシティ関連の取り組みで進めており、HancomSLedgerと呼ばれるプロトコルを企業向けに提供しています。 さらに生体認証を活用した暗号化鍵管理の仕組みを

決済通信領域でブロックチェーンが実現する未来とは?

決済の仕組みは常にアップデートされていますが、ブロックチェーン技術を活用したものも徐々に実装に進みつつあります。 この辺りは引き続き注目です キャリア・ブロックチェーン・スタディー・グループ (CBSG)は台湾の亜太電信、アメリカの通信会社が消費者向けの国際通信決済でブロックチェーンを活用すると発表しています。 ローミング中に国を越えた支払いが可能になることで消費者にとっては利便性が増すことになります。 CBSGはTBCASoft、ソフトバンク、台湾の遠伝電信中心にス

ブロックチェーンを活用した投票システムは実現するのか?

ブロックチェーンを活用した投票システムはプロジェクトが立ち上がっていますが、まだ未完成の部分が多く残ります。 今後の利活用を見据えた動きには注目です。 インドの選挙管理委員長Sunil Arora氏はカンファレンスでブロックチェーンを活用した投票の仕組みを導入することで事前登録制の適切な投票システムが提供できると発表しています。 インドの認証IDAadhaarと連携し、投票記録と個人のIDを紐づけることで個人を特定し安全に投票環境の構築ができると考えています。 欧州全

個人間のエネルギーはブロックチェーンで簡単に送れるようになるのか?

エネルギー分野での新技術の取り組み関してはブロックチェーンを始めとして様々な領域でスタートしています。 ブロックチェーンに関してはブレークスルー含めて今後の動きに注目です。 The Water and Electricity Works Walenstadt (WEW)は地方での電力マーケットでのブロックチェーン実証を行ってきました。37の家庭が参加して電力の売買に取り組んでいます。 Quartierstromがブロックチェーンポータルを提供し、電力取引を行える仕組み

通信ネットワークの改善でブロックチェーンに与える影響は?

通信業界でのブロックチェーンに関する取り組みは非常に進みつつあります。 ネットワークインフラが変化すると新しいビジネスモデルが誕生する可能性があります。 ドイツテレコムは3社の通信系企業と協力して新たなブロックチェーンソリューションを開発し、ローミングの際の契約を効率的に行う仕組みを展開する予定です。 プラットフォームではキャリアの同意書の効率化を決済面よりも先に解決し、ホームプロバイダーと通信企業間でのローミングのタイミングで実施を進めています。 キャリア間でのロー

広がるSDGsとブロックチェーンが関連した取り組み

持続可能性のある社会を考える上で新しいテクノロジーは非常に重要なポイントです。 各企業が既に様々な分野で取り組んでいますが、今後の動きにも注目です。 ドイツの総合化学メーカーBASFはプラスティックバッグのリサイクルを進めるreciChainの実証実験を進めており、ブラジルでの取り組みについでカナダのブリティッシュコロンビアで実施します。 プラスティック製造企業は原材料へのデジタルバッジの発行を行い、一次流通、二次流通で取引される際のサステナブルブランドとして広げてい

トレーサビリティとブロックチェーンの重要性は?

サプライチェーンにおける新規テクノロジー活用は非常に重要なポイントです。 今後新しい技術が生まれることでさらなる効率化が進んでいく可能性があります。 ダノンはTrack & Connectサービスをスタートし、ブロックチェーンを活用したトレーサビリティサービスをAptamilのような赤ちゃん向けの製品での透明性を担保する仕組みをスタートします。 中国やフランス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドではすでにスタートしており、二つのバーコードを仕組みとして提供してます

韓国で起きているブロックチェーン活用の波とは?

韓国でのブロックチェーンに関する熱と取り組みは日に日に拡大していきます。 国や民間企業との連携は非常に重要なポイントになります。 大韓民国金融委員会とソウル特別市庁は今後4年間でデジタル金融分野へ16億円以上投資していくと発表しています。 プログラムでは2020年の2半期にスタートし、2023年までにソウルの汝矣島に金融センターをオープンして金融関連の企業の誘致などを進めていく予定です。 韓国のビットコインの状況は変動が激しく、昨年はビットコイン関連の取り組みに遅れが