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なめらかなデジタル社会基盤

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本マガジンでは、現在のWEBの構造的な課題にスポットライトを当てながら、未来のウェブのあり方、プライバシー意識の変化と高まり、分散型IDのコンセプトや技術解説・導入事例などの幅広… もっと読む
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2020年1月の記事一覧

変化するテック大手のブロックチェーン対策とは?

テクノロジー大手企業の動きは一つの指標として注目が集まっています。 ブロックチェーン分野に関する動きにも注目です。 タレント企業Cornerstone、Clearinghouse、SAPとUpworkなど11社は連携してVelocity Network Foundationを設立し、証明書の発行システムの開発を進めています。 データプライバシーやセキュリティの観点からデータを従業員や求職者に提供し、データを保存せずブロックチェーン上で取引する仕組みを進めています。 テ

チケット販売を効率化させるブロックチェーンの仕組みとは?

?チケット取引は二次流通など含めて大きな課題が存在します。 ブロックチェーンを活用して透明性を担保した仕組みへの注目も徐々に集まって来ています。 イギリスのランカシャー・カウンティ・クリケット・クラブではオールド・トラッフォード・クリケット・グラウンドでブロックチェーン技術を活用したモバイルチケットの仕組みの提供をスタートしています。 TIXnGOと呼ばれるプラットフォームは2019年の実証を通じて活用可能性が確認できたこともあり次のステージに移っています。 ファ

ブロックチェーンで変わるビジネスコラボレーションの形とは?

ブロックチェーン技術を活用したビジネスコラボレーションは徐々に広がりつつあります。 どの領域が最も最適化は今後の実証などを通じてクリアになっていくと考えられます。 農業ビジネスで始まっているCovantisと呼ばれる取り組みはブロックチェーンスタジオのConsenSysを中心にアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド、バンジ・リミティッド、カーギル、グレンコア、 ルイ・ドレフュスが参加し一つの大きな農業ビジネスネットワークとしてスタートしています。 プロジェクトでは手作業を

取引コストはブロックチェーンで削減できるのか?

取引の効率化は次のビジネスを考える上で非常に重要なポイントです。 ブロックチェーンなどの技術を活用する事で解決できる課題も数多くあります。 国際商業会議所 (ICC)、シンガポール政府と複数の企業が参画してTradeTrust ブロックチェーンネットワークの開発に取り組みます。 目標としてデジタル技術を活用した取引とドキュメント処理を効率化させる事で時間とコストの削減を行います。マニュアルの取り組みを削減する事で偽装リスクの回避を行います。 銀行の取り組みは技術を活用

ブロックチェーンと働き方改革の未来とは?

働き方改革を考える上で技術を活用したオフィス空間の取り組みには注目が集まっています。 ブロックチェーン技術を活用した新しい展開にも期待です。 ワークデイはブロックチェーン技術を活用した証明書発行の仕組みを数ヶ月前に発表し、特定の資格条件の認証で活用を進めています。 サービスを活用する事で履歴書の認証を効率的に行うことができることに加えて、学歴などの詐称を防ぐことができるようになります。 これまでバックグラウンドチェックに要していたコスト削減などでも注目が集まっています

エッジコンピューティングとブロックチェーンの未来とは?

モノとインターネットが繋がる社会は今後さらに広がっていくと考えられます。 IoTとブロックチェーンが実現する新しい仕組みには注目です。 米国エネルギー省のブロックチェーン技術とIoTを活用した電気自動車のバッテリー追跡プロジェクトへのアワード提供を発表しています。 Everledgerと呼ばれるイギリスのプロジェクトが主導し、フォードがバッテリーの利活用を担当します。 製造から消耗時までの記録をブロックチェーン上で行い、バッテリーを活用する側では実際の状態などをリアル

ブロックチェーンとエネルギーが実現する新たなインフラとは?

エネルギー関連のブロックチェーンの取り組みはフェーズも変わり始めています。 この辺りは定期的に追っていきたい分野です。 オーストリアのAustrian Power Gridは非営利組織のEnergy Web Foundationと協力して分散型台帳技術を活用した実証実験をエネルギーマネジメントで行うと発表しています。 分散型電源の仕組みを実際に実現できるかを検証する予定で、現在モジュールを開発中の段階ですが、Energy Web Foundationが開発するオープンソ

飲料と結びつくブロックチェーンソリューションとは?

飲料業界でもブロックチェーン関連のプロジェクトの波は広がりつつあります。 いくつかの大きなトレンドも見え始めているので、引き続き動きには注目です。 バドワイザーブランドなどを展開するアンハイザー・ブッシュ・インベブはアフリカの現地の農家の人たちをブロックチェーンを活用して収入を可視化する仕組みを開発し、活性化のための税控除なども検討しています。 アンハイザー・ブッシュ・インベブではブロックチェーンシステムを導入することでサプライチェーンを可視化し、農家の収入に応じてクレ

リースやレンタル体験はブロックチェーンで変化するのか?

ブロックチェーンを活用したリース関連のビジネスも徐々に新しいモデルとして生まれてきています。 今後様々な分野への波及も含めて注目です。 タイのトヨタリースはタイの債権協会が提供するブロックチェーンプラットフォームを活用して社債の発行を行います。 タイ銀行が支援するサンドボックス制度を活用してネットワークの運用を行います。 トヨタ自動車タイランドでは5億バーツ(約18億近く)を機関投資家や個人の専門家向けに発行し、リアルタイムで所有権の移転、記録を行い15日かかっていた

東南アジア各国が進めるブロックチェーンの動き

東南アジア各国は新しい取り組みを進め始めています。 ブロックチェーンに関する動きはその中でも注目するべき動きです。 バンコクを中心に展開するブロックチェーンフィンテック企業LightnetはシリーズA調達で33億円近くを調達し、UOB Venture Management、Seven Bank、Uni-President Asset Holdings、HashKey Capital、Hopeshine Ventures、Signum Capital、Du Capitalと

アフリカ大陸内でブロックチェーンはどのように進んでいるのか?

アフリカ各国では新技術の導入に関して積極的に取り組みを進めています。 ブロックチェーン技術は新しいインフラとして活躍が期待されています。 The Africa Blockchain Institute (ABI)では2020年にルワンダでブロックチェーンスクールを開講し、現地の開発者や専門家、政治家などに向けて新たなコースを提供する予定です。 スクールではブロックチェーンに関する証明書発行や企業向けのコース、法律家や社会インパクトに関する企画も展開していきます。 ス

都市開発インフラとしてのブロックチェーンの役割は?

スマートシティ関連の動きは各国で徐々に広がりつつあります。 その中でブロックチェーンのようなインフラ系の技術の必要性も徐々に注目されつつあります。 中国ではブロックチェーンを活用して知的財産権に関する取引を円滑化させる仕組みの提供を計画しています。 コンセプト開発後にLingangと呼ばれる計画都市での実証を進める予定で、フリートレードゾーンとしての拡大を目指しています。 Jianfengのようなブロックチェーンシステムを提供する企業はタイムスタンプやデジタル署名を通

デジタル資産とブロックチェーンの今後は?

デジタル資産とブロックチェーン関連の動きは法律を含め色々と前進してきています。 国内だけでなく全世界で動きつつあるトレンドなので注目です。 トルコに拠点を置くガランティ銀行はトルコのブロックチェーンネットワークに参画し、決済、カストディ業務を行うTakasbankが進めるデジタル資産のプラットフォームと連携する予定です。 初期は他の参加メンバーと連携してブロックチェーン上での取引をリアルタイムで実施し、デジタル資産の輸出や償却などを行い、プラットフォーム上で、モニタリン

インフラ通信とブロックチェーンをめぐる動きとは?

通信関連のビジネスと今後の動きは大きな流れを見る上でも非常に重要です。 ブロックチェーン技術を活用した新しいインフラはより生活を便利にしてくれる可能性があります。 スペインの通信大手テレフォニカはブロックチェーンを活用したソリューション開発を進めています。 3ヶ月前に64のビジネス事業者と連携した取り組みを発表しています。 ブロックチェーンスタートアップOcyanと連携して、クラウドオペレーションシシテムの提供を行い、ブロックチェーンネットワークの自動化やモニタリング