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株って雰囲気ですか?

株価というものは一般的には、経済の成長と連動していると言われます。しかし、株価は経済の成長と直接連動しているわけではないのです。現に、現在も経済は成長を続けていますが、株価は下落しています。

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では、いったい株価は何と連動しているのか?

それは投資家心理です。

株価は、私たちがニュースを聞いた時に、何を感じ、どう行動するかに連動します。株価は実質の経済状況ではなく、私達投資家の心理に影響されているのです。

株価が実質の経済成長ではなく、投資家心理に影響しているという例を2つご紹介します。

1つ目は株価は選挙時に上がるという定説です。現に前回の選挙でも、株価は大幅に上昇しました。この時なぜ株価は上昇したのでしょうか?もちろんですが、選挙をしたからといって、日本のGDPや消費を大きく変えるような影響はありません。当時の株価が上昇した要因は、私達投資家が選挙によって、日本がもしかしたら変わるんじゃないか、変わった結果、日本の経済が活性化され、成長を促進するんじゃないかという、

投資家の期待から株価は上昇したのです。

もう一つが2021年下旬に話題になった、広大集団のデフォルト問題です。この当時は毎日のようにニュースで取り上げられ、株価もかなり下落しました。しかし、これは現在だから言えることですが、経済には全くの影響はありませんでした。ニュースでも、全く取り扱わなくなりました。ではなぜこのニュースで株価は大幅に下落したのか?それは投資家が大企業の広大集団が倒産してしまった場合、日本のバブル崩壊のように、中国のバブル経済が崩壊していしまい、その影響で日本の経済が衰退してしまうのではないかという

投資家の懸念から株価は下落したのです。

以上からもわかるように、株価は、実質的な経済の成長に連動してはいません。選挙で日本は変わらなかったですし、広大集団のデフォルト問題もなんの影響もありませんでした。株価は全て投資家の心理に影響していたのです。

株って雰囲気ですね。

株が雰囲気と理解してから、大事なことが2つあります。1つ目はニュースに踊らされないこと。多くのニュースは不安心理を煽ってきますが、ニュースの本質を見るようにしましょう。2つ目は、雰囲気をつかみ取ること。ニュースを見たときに他の投資家がどう行動するのか。他の投資家が何を考えて、何を感じているのか、それを先回りすることが、株上達の近道なのではないでしょうか。

ご愛読ありがとうございました。


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