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リスキリングと目標設定


中小企業のリスキリングはチャンスだよというお話

厚労省は、2024年に中小企業のリスキリングに対する支援を拡大して、大手よりも、1時間当りで支援して、さらに、大手よりも3割増しの金額(大手:760円 中小:960円)にするよという内容。

背景にはDX人材の遅れ

中小企業は、大企業と比較してDXの取り組みが遅れているという指摘。
独立行政法人情報処理推進機構が昨年3月に発行している「DX白書」でも同様のことが量的調査でわかったと記載があります。2022年度時点ですが、DX人材の過不足があるかどうかについての調査で、「やや過剰である」「過不足はない」を合わせると、約10%、つまり「不足してます!」という回答が9割を超えたということです。

詳細はこちら↓↓ 本編は400P超えですが、ページの下の方にサマリー(40P)があります。

チャンスだ!と飛びつくその前に・・

おそらくこの記事を読んでいただいているほとんどの皆さんは、うちも不足しているよ。という感想ではないでしょうか。うちの会社もそうです。これはチャンス!なのは間違いないのですが、人事部に話掛ける前に、「ひと呼吸」入れていただき、次へ↓↓

そもそも、どんな目標に向かって何をリスキリングさせるの。

これがないと、どんなリスキリングもうまく機能しません。むしろ、ただでさえ忙しいのに、こんな時になんで勉強なんか・・というような声も聞こえてきそう。実は私の会社は、中小企業では珍しく「DX認定」というのを取得しているのですが(当時県内では、7,8番目くらいだったとか)、この中で一番最初に考えた(考えさせられた)のは、会社の戦略の中に、DXという考えをどう位置づけていくのかということでした。

リスキリングは経営戦略

自社のビジネスの中で不足しているのはどんなことでしょうか。地方創生、デジタル、海外、GX(グリーントランスフォーメーション)などいろんなテーマがあると思います。今、その中で今、話題なのが、「DX」(デジタル)というだけなんだと思います。自社のビジネスを今後どのようにしていきたいから、今のリソースや人材、そしてヒトに紐づいているノウハウでは間に合わないから、だからこんな勉強をしてもらって、その知識を学び、成果を出してくれ。

これが、リスキリングを進めていくときのベースになっていきます。

この補助金を活用いただくことで、リスキリングを推し進める前に、どんなヒトがほしいんだっけ。を考えてみる良いきっかけに。そんな思いが込められている補助金ではないかと思いました。



#日経COMEMO #NIKKEI #リスキリング #中小企業 #経営戦略

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