ローソク足の分解

チャートはローソク足で見ています。
ローソク足で重要なことは、下位の時間足に脳内で自然と分解できることだと思っています。
分解すると、マーケットが「強気」なのか「弱気」なのか掴みやすくなります。

ローソク足の分解とは

分解とは、ローソク1本を、下位の時間足複数本にすることです。
次の画像は、マザーズを日足→30分足→5分足に分解したものになります。

日足
30分足
5分足


慣れれば脳内でイメージできると思いますが、それまではトレーディングビュー等を使って、下位の時間足を見て練習してください。
これはトレードスキルの中でも、練習して身に付けて、「感覚・直感」にしたほうがいいものだと思います。
最終的には、ローソク足から、分解をあえてイメージせずとも、強気と弱気の印象を受け取れます。

分解の重要性

では、分解する重要性を説明します。
分解すると、その中に値動きの波が現れます。
波が現れると、チャートパターンの分析ができます、
例えば、日足が上髭をつけた場合、5分足にして見ると、その1日の中にはダブルトップが見えてくるかもしれません。三尊があるかもしれません。いずれにしても下位の時間足では上昇トレンドは存在しないはずです。
冒頭の例では、寄り付き後3本分のローソク足の上昇を、その後に前場で全否定しています。全否定されたということは、強気ではないことが分かると思います。

ローソク足のパターン

ローソク足のパターンはいくつかあります。
1本だけでも「トウバ」とか、2本で「包み線」(包み足)とか、さらに多くのローソクで「明けの明星」とか「上げ三法」とか。こんなものを覚える必要はありません。
これは、結局のところ、分解した下位の時間足がどうなっているかで判断するのと変わらないと思っています。
ローソク3本では波形は見えませんが、日足3本を5分足に分解すれば、かなりの波形が見えてきます。
波形にすれば、上昇トレンド・レンジ・下降トレンドの区別もつきます。

始値、終値、高値、安値

基本的に、実体がヒゲよりも長いローソク足の場合、陽線は下髭が先・上髭が後についていて、陰線なら上髭が先・下髭が後についています。
数字で説明したほうが分かりやすいと思います。
ローソク足が、始値1000円、終値1030円、高値1060円、安値950円だったとします。
この場合、下位足の波は、1000→950→1060→1030と推移しているはずです。
何を言ってるんだ?と思ったかもしれませんが、要するに、1000→1060→950→1030ではないということです。
間違って理解すると波形のイメージが変わってしまうので気を付けてください。

分解の目安

どれくらい下位の時間足に分解すればよいかについては、トレードの時間軸に合わせて決定されます。
日足を使っている方は5分足くらいに分解するのがよいと思います。何故なら、4時間足に分解しても日足と大差ありません。
1時間足でデイトレをする方なら、いっそ1分足まで分解して、縮小して(離れて)見れば波に見えますので、それでもよいと思います。
波形に見えるように分解して、波を意識してください。
FXや仮想通貨なら、マーケットが連続しているので、下位は1時間足でいいと思います。

注意点

この分解は、あくまで自分のトレード時間軸よりも短期的な流れを掴むためのものです。
したがって、自分のトレード時間軸が下位にブレないように気を付けてください。
下位の時間足は、エントリー根拠にもなりませんし、損切りの基準にもなりません。
スイングトレードをしているのに、5分足のダブルトップで損切りするのはおかしな話です。
ローソク足から、強気と弱気を読み取る1つの方法が分解です。

おわりに

今回はローソク足から強気・弱気を読み解く方法を記事にしました。
ローソク足には他にも重要な点がありますので、また記事にしたいと思います。

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