私の好きだった曲⑪:ビリー・ジーン
私の好きだった曲(1980年代の洋楽縛り)シリーズも11回目になりました。本日は、80年代を語る上で絶対に外せないモンスターアルバム、マイケル・ジャクソン『スリラー Thriller』から『ビリー・ジーン Billie Jean』への思いを語ります。
『スリラー』って知ってますよね?
マイケル・ジャクソン(Michael Jackson 1958/8/29-2009/6/25)の『スリラー』が発売されたのが、丁度39年前の今日、1982年12月1日のことです。マイケルの通算6作目のアルバムです。
私が洋楽に興味を持ち、恐る恐るヨチヨチ歩きを始めたドンピシャのタイミングで発売されました。このアルバムは、空前の売れ行きを記録し、モンスターヒット作品へと上り詰めていきました。当時はFM放送局でも、連日のように収録曲が流されていました。全世界で累計で7,000万枚以上の売上を記録しており、「史上最も売れたアルバム」とされています。
ポール・マッカートニーとのデュエット曲、『ガール・イズ・マイン The Girl Is Mine』は、アルバムの発売前に先行発売されていて、アルバム発売後最初にシングルカットされたのが、本日思い出を語るこの『ビリー・ジーン』です。以降、アルバムからは次々とヒットが生まれました。
ピンクのシャツが似合う男
MTVの全盛期が到来する前後くらいに発表されたマイケル・ジャクソンのミュージックビデオは、どれもエポックです。「私の好きだった曲⑩」で取り上げたデュラン・デュランと並んで、ビデオ作品が人気を押し上げ、新たなファンを獲得した部分が多分にあります。
『ビリー・ジーン』のビデオは、後に問題となるパパラッチ問題を揶揄したようなストーリー仕立てとなっていて、ディストピア的な景観映像と相俟って、物議を醸したとも言われています。
当時中学生だった私が憧れたのが、マイケルがビデオの中で着ていたピンクのドレスシャツです。『男が着る色のシャツじゃないやろっ』って最初は思いました。しかし何度も観ているうちに、その着こなしが最高にカッコよかったので、その偏見に満ちた意見を口にせずに飲み込みました。肌の色に細工を施し、容姿が大きく変化してしまう前のこの頃のマイケルに、ピンクのシャツは抜群に似合っていました。
それから10年以上が経った1990年代半ばには、遂に私もピンク(正式にはサクラ色の薄ピンク)のシャツを着て会社に通うようになりました。当時の世相では、まだ勇気の要る行動で、誰かに非難されたらどうしよう、奇異な目で見られたら嫌だなあ、とビクビクしながらのトライでした。
心配は杞憂で、一部の女子の方々からはそこそこの高評価を頂き、上司からも「それ、よく見ると綺麗な色やなあ」とお墨付きを貰いました。薄いピンクのシャツは、私の勝負シャツになっています。
寒い夜だから‥
デトロイトで冬の寒さ慣れはしていたものの、覚悟してやってきた松本は、やっぱり寒いです。特に夜は…… 色々な意味で寒いです。エアコンをガンガンに効かせて、今宵は部屋飲みを楽しみます。
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