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もっと徹底的に自分と闘ってみよう

本日のタイトルは、岡本太郎『自分の中に毒を持て』の「第一章 意外な発想を持たないとあなたの価値は出ない -迷ったら、危険な道に賭けるんだ」の最後の締め括りに綴られている言葉です。

約半年前に、この本のこの章を読んだ時の衝撃は相当なものがありました。長年悩んだ末に勇気を振り絞って会社員を辞めることを決断し、新たな道に踏み出した私へ、岡本太郎氏が、強烈なダメ出しと心からのエールを贈ってくれたのだ、と心が引き締まったことを覚えています。

今回改めて付箋を貼りながら読み返した所、二回目も付箋だらけになってしまいました。一度目には見落としていた部分、よく理解できていなかった部分を再発見できました。前回読んでから半年が経ち、時間の経過と現在の置かれている境遇を思って、新たに思ったこともあります。

これから先、心が折れそうな時…… 気持ちがロー状態の底辺にスタックして動かせない時…… 取り組んだことが思うようにならずに生き詰まっている時…… が何度も何度も訪れるだろうと思います。そんな時に、ここで出会ったことばの数々が支えとなり、安きに流れがちな自分を再び鼓舞するきっかけになってくれそうな気がします。

岡本太郎氏は、そんな風に「言葉に酔って満足する」ような態度を断じて奨励していません。ですが、本書との出会いは私にとって非常に重要でした。特に記憶に刻み付けて肝に銘じておきたい考え方や生きるヒントになる言葉は、ここに書き抜いておきたいと思います。これから先、読み返す際の起爆材にしていきます。

人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。ぼくは逆に積みへらすべきだと思う。(P11)
自分に忠実と称して狭い枠のなかに自分を守って、カッコよく生きようとするのは自分自身に甘えているにすぎない。(P13)
今までは、謙虚であるということが世渡りの第一歩みたいなものと考えられてきた。だがぼくの考え方では、それは非常に傲慢だとは言えないが、不遜だと思う。(P24)
計画性なんていうことにこだわらず平気で捨ててみて、つまらなかったらやめればいい。(P56)
自分の運命を賭ければ、必ず意志がわいてくる。もし、意志がわいてこなければ運命に対する真剣味が足りない証拠だ。(P69)
ぼくに言わせれば、弱い人間とか未熟な人間のほうが、はるかにふくれあがる可能性を持っている。熟したものは逆に無抵抗なものだ。そこへいくと、未熟というものは運命全体、世界全体を相手に、自分の運命をぶつけ、ひらいていかなければいけないが、それだけに闘う力というものを持っている。(P76)


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