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『あえて数字からおりる働き方』を読む

本日の読書感想文は、尾原和啓『あえて数字からおりる働き方』です。2020年7月に発売になったばかりの本です。

尾原和啓氏とは?

著者の尾原和啓氏は、1970年生まれ。多彩なビジネスキャリアを歩んだ後、現在は海外在住でマイペースで活動されている模様です。西野亮廣氏が『西野亮廣エンタメ研究所』の中で「尾原さんのオンラインサロンで学ばせてもらっている」と言っているのを聞いて興味を持ち、本書を知りました。

尾原氏が西野氏とZoom対談をしている際に「自分自身は、イノベーティブなことを興すよりも、イノベーションを起こす人の活動のエッセンスを抽出して、平易な概念に噛み砕いて言語化し、解説と分析を加えるのが得意だと思っている」という趣旨のことを語っていました。最新のビジネストレンドや勢いのある人のビジネスマインドの本質を掴む才能のある人です。

私とビジネス書の関わり方

本書は副題に『個人がつながる時代の生存戦略』とあります。いわゆるビジネス書です。冒頭以下のことばではじまります。

いつか何者かになりたいと思っているすべての人と
自分は何者にもなれないと思っているすべての人と
変化できないまま錆びてしまうことを不安に思っている人へ
まずあなたが、誰かにとっての何者かになることからはじめてみよう。

本書のターゲットは、私よりも年齢が10~20歳下で、現在・未来のビジネスシーンで第一線の活躍を目論むビジネスパーソンでしょうか。

現在の私は、自己成長しろとか、社会的成功を目指すとか、ポジティブ感が剥き出しの自己啓発本からはちょっと距離を置きたい精神状態にあります。この1頁目を読んで、ちょっと刺激が強過ぎる本かもなあ、買って失敗したかなあ、と読み進めることに不安がよぎりました。

書かれている内容のクオリティは高く、各所各所に腹落ちする重要な知見が盛り込まれた良書だと思います。ただ、私自身の気分が乗っていない時期に出会ってしまった不運もあり、一気には読了できず、読み通すまでには間隔をあけながら、数日間がかかりました。

本書からの学び

役立つと感じたのは『第4章 変化の中で自分らしい生き方を設計する』という項です。「これはいいかも」と感じたノウハウが公開されていたので、私も実践したいなあと感じました。自らの備忘の為に残します。

◆振り返りの基本ループ 知る➡わかる➡できる➡している
①客観的事実
②主観的感想
③一般化(敷衍)
④適用(③を検証するためにすぐやることの宣言)
※「知る」と「やってみる」の壁(行動の壁)を超える
◆新しいジャンルの基礎知識を得る方法
①知りたいジャンルのキーワードをアマゾンで検索
 ▶トップセラーでレビューが好評な気になる本を複数ピックアップ
②Googleで本を検索し、レビューを閲覧
 ▶本からの引用部分や要約箇所を自分なりにスクラップ
③②の記事をメモにコピペ(整理不要)
④②~③の作業をくり返す
⑤他の本も②~④を実施 ➡ 基礎知識の習得完了している
※何度もループしていく


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