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訪れたあの街②:尾道

訪れた街に思いを馳せる

当たり前に享受していた「移動の自由」に制約が入ると、移動好きの虫が騒ぎ出します。あの街はよかったなあ…… あの街には死ぬまでにもう一度行っておきたいなあ…… 私にはそんな風に思っている街が、沢山あります。そんな思い出と憧憬を抱いている街の第2回は、尾道です。

尾道の概要

尾道市は、広島県の南東部、瀬戸内海に面した人口約13万人(2020年1月時点)の静かな地方都市です。JR尾道駅の南には穏やかな尾道水道が臨め、北には、急坂や古い寺があります。

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尾道は、「坂の街」「文学の街」「映画の街」として知られており、毎年多くの観光客が訪れる人気もあって、イメージのいい街です。映画にもよく登場していて、先日亡くなった大林宣彦監督の尾道を舞台とする三部作~『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』~は特に有名です。

1999年5月に開通したしまなみ海道の本州側の始発地でもあります。近年では、サイクリングロードの知名度があがり、サイクリストの聖地にもなっています。

尾道への憧れ

尾道と私は、縁もゆかりもありません。尾道への憧れは、大林宣彦監督の映画『転校生』です。坂の上から見下ろす海の景色、同級生の男女の肉体と中身が入れ替わってしまう神社の石段の映像が微かに残っていて、いつか行ってみたい街として思いを温めてきました。

私の中では、身を焦がすような強い思いではないものの、昔うっすらと気になっていた女の子と坂道を歩いてみたいなあ…… というような位置付けの街でした。

尾道の思い出

これまで尾道を訪れる機会がありませんでした。初めてこの地に立ち寄ったのは今年2月初旬の個人旅行です。JR広島駅を昼前に出て、昼過ぎに尾道駅へ到着しました。

雰囲気を味わえただけで満足でした。基本通り観光マップに沿って、坂道を登って古寺を巡りました。本当に「坂の街」で、歩いて名所をまわったら結構疲れました。「文学の街」の匂いも随所に残っていて、志賀直哉の住んでいた家や林芙美子の像にも立ち寄りました。

コーヒーが似合いそうな予感があったのでお洒落なカフェに立ち寄って、休憩したかったのですが、木曜日はなぜか定休日の店が多く、断念しました。ちょっと残念でした。

その日の夜の飛行機で東京に帰る予定だったので、夕方4時過ぎには福山に移動しました。本当に数時間滞在しただけの慌ただしい体験でしたが、長年憧れ続けたイメージ通りの街で、空気感を味わえただけで大満足でした。

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