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地方を拠点に、都心で稼ぐ

本日は、私が想像先行で目論んでいるイイとこ取りをするビジョン、『地方を拠点に、都心で稼ぐ』を文字化してみます。

この記事は、後から自分自身の意見を検証し、得た知識を追加し、発展させていくことが目的なので、現時点(2021/8/24)では、消化不良で自分勝手なムシのよい論を展開していることは百も承知です。何卒御容赦下さい。


首都圏から地方への流れ

首都圏に集中する人口を地方へ分散させようという活動は、従来から手を替え、品を替え継続されてきました。昨今はその動きが急速に大きくなっているように感じます。地域経済の活性化を担う有能な若年世代の流出を防ぎ、逆に首都圏から地方に呼び込みたいという自治体の意欲をひしひしと感じます。日本政府からも、各種の支援制度や地方創生の看板を掲げた潤沢な補助金が用意されています。

コロナ禍がやってきたことによって、首都圏エリアに住んで、都心のオフィスへと通勤する必要性が薄れました。現時点では、度重なる行動制限で、人と自由に交流することもままなりません。それならば、首都圏よりも生活環境がよくて暮らしやすい地域を求めて、地方移住を考える人の需要は増えているように思います。

私自身も、東京のオフィスに通う必要がなくなってからは、首都圏からの離脱を真剣に考えるようになり、条件のよい地方移住に向けて、日夜情報収集に余念のない毎日を送っています。

地方創生は最近の話ではない

「首都圏から地方へ」という需要は、昔から一定数存在していました。地方経済の規模と将来性が首都圏ほど潤沢ではないため、情報や刺激の不足、収入減を怖れて、なかなか実行に踏み切れない人も多かったように思います。

しかしながら、テクノロジーの進化、社会風潮の変化も相まって、
● 地方に生活拠点を置きつつ、都心の仕事にアクセスして稼ぐ
● 首都圏と地方の両方に拠点を確保して、自由に往来しながら暮らす
● 仕事や生活拠点を定期的に変更しながら、刺激的な人生を送る
といった、生き方が十分可能であり、可能性や選択肢は、より多様になってきています。

地方創生は古くて新しいことばです。過去に何度も首都圏から地方へというブームが起こりました。1980年代後半の竹下政権の時には、「ふるさと創生」という名目でキャンペーンが組まれ、多額の資金投入もされましたが、十分な効果を発揮したとは言えず、「単なるバラマキ」という批判的意見も渦巻きました。現在も何度目かのブームと捉える見方もあります。

歓迎すべき変化

現在のような時代の到来は、長年私が切望していたものです。マンネリ生活が嫌いな私は、本田直之氏のように、季節や仕事の種類によって、滞在先を数カ月単位で転々とするような生活を送ることに憧れていました。

「地方に住んで、都心で稼ぐ」生活は、かつては、出稼ぎ労働のような苦渋に満ちた暗いイメージがあったものの、交通とテクノロジーが発達した現代では最先端の生活スタイルではないのか、という仮説すら持っています。

自分が好きで、縁を感じた幾つかの関係する地方の住居を数人単位でシェアし、交替で使うこともできます。詳しくはありませんが、そのような趣旨のサービスを展開する業者も出てきました。

東京からの分散

私は、日本を代表する大企業が元々の創業の地を捨てて、東京都心に本社を構えることの理由とメリットを理解しつつも、何とかならないものかと疑問に感じていました。多くの識者が指摘するように、日本は、行政・産業・商業・金融・メディア・高等教育が、首都圏に一極集中し過ぎていて、全てが東京中心に回っている傾向が否めません。

国の行政機関が東京・霞が関エリアに集中するので、それに関連した企業群や専門サービスが集まってしまうのは何となく理解できます。加えて、出版・メディア産業は、東京を中心に発展していったので、東京が情報発信の中心のように扱われがちなこと、日本アカデミズムの最高峰と目されるのが東京大学であることも影響しているような気はしています。

各種機能の東京一極集中が、国民の支配効率を高めていることは確かですが、そのことによって人々の幸せにつながらない事例が増えすぎています。私も東京に憧れた一人なので、えらそうなことは言えませんが、必ずしも東京に拠点がなくてもいい企業までが東京に吸い寄せられてきています。主力の製造拠点が地方にあるメーカーや、稼働場所を問わないITサービスの企業は、もはや東京に拠点を構える必然性はないように思っています。

特定の地域に特定の産業のクラスターができることで、産業が効率化・活性化するメリット、付随的にその地域の繁栄にも繋がる事例は多々あります。サイバー空間でできることが急速に発展し続けているので、物理的空間を共有するニーズは以前より下がっているように感じます。

今回のコロナ禍で、生活の窮屈さに疑問を感じていた人たちが、首都園を離脱し、生活環境の豊かな地方へと分散していく動きが益々加速することを期待しています。





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