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2020年12月九州旅行の総括【知覧と鹿屋】

本日のnoteは、昨日までの九州旅行の総括をしていきます。

感謝の言葉しかない

四泊五日に及んだ九州旅行を終え、昨夜21:00羽田空港着の飛行機で無事に横浜市の自宅へと帰ってきました。私は帰る場所のある旅を好むので、やっぱり久々の自宅は格別です。

感染者数が再び増加に転じ、Go Toトラベルへの風当たりもどんどん強くなっている状況下、後ろめたさはありつつも、自分の未踏の地を旅することの醍醐味はやっぱり格別だなあという満足感が残りました。家族の理解、この機会を作り出せるように地道に積み重ねてくれた過去の自分に感謝です。

五日間で乗り物移動の距離が多かった影響で、肩や腰、背中や脚の筋肉に張りがあります。今日は養生してゆっくりと思索を深めながら過ごします。

旅の醍醐味

九州旅行中も毎日noteの更新は続けてきました。ただ、スマホを使って、電車やバスでの移動中やホテルでざっと書き上げているので、文章の構成やことば遣いにかなりの不備があることはわかっています。今後、修正や補筆を進めて上書きし、記事内容を整えていくことになります。

今回の旅は、『未踏地を行く・再出発に向けて・思い出の場所の再訪』がテーマでした。当初考えていたスケジュールからは微修正をして、訪問を見送った場所(水俣、熊本城)、断念した経験(福岡でのバー巡り)、見逃した史跡(鶴丸城、西郷隆盛終焉の地など)があります。

連日早起きこそしていたものの、予定していたホテルチェックイン前の早朝の街散歩は一回も出来ませんでした。有意義に過ごすなら、朝の散歩はやりたかったです。まあ、予定変更も旅の醍醐味です。

知覧と鹿屋

九州旅行を決めた最大の目的である『再出発に向けて=知覧と鹿屋の特攻隊員の手記に触れる』は実現できました。というか、ここだけは絶対にスケジュール変更をしない覚悟でした。両施設を見学した経験は期待以上で、思い切って行って良かったと実感しています。

今年で日米開戦から79年、敗戦からは75年です。75年前に特攻隊員が残した肉筆を自分自身の目で見て、その瞬間に溢れて来る感情を確認しておきたいという気持ちがありました。もしもあの立場に身を置く人間だったら、家族や親しい人やお世話になった人に「私は」何を書き残すだろうか……、現代に生を受けて生きていることの意味を真剣に考えたいと思ったからです。

施設についての情報は事前に集めてあり、ある程度の内容は頭に入れてはいました。私は残された遺書に書かれているその内容が、死地の旅に出る直前、各人の心境をそのまま正直に綴ったものではないだろうと想像しました。隊員達は日本が敗色濃厚の情勢であることも、自分の命が捨て石になることもわかっていた筈です。特攻を美談にするため、画一的イメージを記憶してはいけない、と強く思います。

● 国に殉ずることを純粋に受け止められていたのか? 
● 死の恐怖に取り乱すことを恥と捉え、無理矢理気持ちを整えただけではないのか? 
● 仕方がないという諦念があったのではないのか?
● 残していく人達への未練は断ち切れるのか?

そういうことを感じ取りたいと思って、展示品に向き合いました。達筆過ぎたり、文語調で読み取れない手記もありました。予想以上に写真も多く残されていました。思わず声が漏れたものもありました。

✔ 親兄弟や恩師などへ丁寧に恩顧の礼をしたためたもの、
✔ 米軍への憎悪の念を駆り立て生々しく決意表明したもの、
✔ 「もはや思い残すことなし」という走り書き風のもの、
と様々でした。残された出撃直前に撮影された写真には笑顔を見せている隊員もいます。やはりそうなのです…… 一様ではないのです…… 私の抱いた感情はうまく言語化ができません。現場に足を運んで、遺品を見たからこそ語りかけてきた何かが確実にありました。

九州経済文化圏の可能性

電車やバスで移動する途中で思い浮かんだテーマは無数にありました。その内の一つは、九州は大きいけれど、考えていたほど壮大な地域ではないという感想です。

九州(沖縄を加えると九州地方)の各県は、相互に自主と協調を保ちながら、豊かに共存できるモデルを構築できそうな予感がしました。

2019年10月1日現在の九州地方八県の人口は1,425.7万人、沖縄県を除く九州七県だと1,280.4万人ですから、日本の総人口の約10%です。九州独自の経済文化圏を形成し、各県が連携しあえる適度な距離感と規模感だと感じます。

既にそのような取り組みは動き出しているようです。リモートワーク化の普及・推進は、九州にヒト・モノ・カネを呼び込む大きなチャンスになるのではないかと思います。

街もあるし、文化・歴史もあるし、自然もあるし、産業もあるし、豊かな食材や名産品もあるし、人もいます。中国・韓国・台湾との距離が近いという地政学上のメリットもあります。

台風、洪水、活火山といった自然災害に見舞われやすい気候環境ではありますが、開発・発展の余地を大きく残していると前向きに捉えるべきでしょう。大いに期待できる地域だという思いを強くしました。

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