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『60歳の壁』を読む。

今日の読書感想文は、植田統『60歳の壁』です。

著者は50歳目前に弁護士資格取得に挑戦し、金融マンから還暦近くになって弁護士に転身され、60歳を越えた今も現役で活躍されている方です。

精力的に仕事にも向き合い、充実した日々を生きておられるだけに、言葉の数々には説得力があります。会社勤めが長くなると、定年退職後も過去のサラリーマン時代の栄光を引きずる人が多い中、自分を律していくことの重要性を説きます。

決して堅苦しい話をしている訳ではないし、本全体を貫くトーンも意識的に柔らかくして、極力親しみやすいものにされていることよくわかるもののの、私はここまで模範的に生きるのは難しいかな、と思いました。朝早起きしての犬の散歩が最高の気分転換ということですから、元々健全で、自律的な方なのだとうと想像しました。

私は、健康的な趣味を持ち合わせていないし、仕事も人付き合いも好きな訳ではないので、定年退職まで辿り着いたら、すぱっと会社や仕事とは縁を切ると思います。著者はそのような生き方にも肯定的です。自分には遠いな、と思いつつも、参考にしたいアイデアも多数ありました。

この本は60歳を迎える前に読むべきだと思いますので、手に取ったタイミングは良かったかもしれません。60歳近くになったら、また心境の変化があるかもしれませんので、大事に書棚で保管しておこうと思います。

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