見出し画像

イチローから学びたいこと

スポーツ雑誌Numberの最新号はイチロー引退特集でした。先日の引退会見の記憶を蘇らせる為、買い込んで読むことにしました。永久保存版です。

画像1

深夜の83分間の引退会見はテレビの生中継で観ていました。彼の絞り出す言葉全てが(自ら脱線したり、まともに答えようのない拙い記者の質問への応答もありましたが)自分の心に刻みつけておきたいと思えるものでした。

イチローの言葉が重く聞こえるのは、彼が飛び抜けた実績を残したアスリートだから、というのは当然あります。でも、根底にある考え方が優れていたから、これだけの結果が出せたのだと再認識しました。

イチローから是非とも学びたいのは、どんなに凄い結果を残しても慢心せずに積み上げ続けることができる習慣の力です。私は、どんなに凡人であっても、正しい努力を積み重ねていけば、確実に遠くへいけると信じています。周囲の評価は二の次で、自分のできる努力を淡々と愚直にやり続けられるのは人間にとって最も大切な資質だと思うのです。

イチローは、他人と比較するのではなく、常に自分と対峙しながら、より良くあろうと努力したことを強調していました。これは普段の私が忘れがちなことであり、しっかりと心に留めたいと思いました。ベンチマークする相手はあくまでも過去の自分、目指すのは将来の理想の自分という点です。

イチローが、子供の頃から運動神経的な素質が凡人よりも優れていたことは事実だろうと思います。ただ、あそこまでの圧倒的な実績が残せたのは、天賦の才に加えた途轍もない努力を続けられる愚直さ、自分の感性を実現できる頭の良さ、揺るぎない心の強さにあったように思います。

高卒で入団後、3年目のシーズンにパリーグの首位打者を獲得してブレークし、誰もが一流選手と呼ぶようになった後も、自分の進む道を見失わず、立ち止まらずに結果を出し続けてきた秘密を垣間見えた気がします。秘密兵器や飛び道具や近道などなく、自分の信じる道を愚直にやり続けた結果辿り着いた場所だったのだと思います。

常に注目され、結果で評価されるプロ野球選手として、心底野球を楽しいと思ってやっていたわけではなかったとも言っていました。重圧感はもの凄いものがあったと想像します。この雑誌で何度も学び尽くします。

この記事が参加している募集

#推薦図書

42,581件

サポートして頂けると大変励みになります。自分の綴る文章が少しでも読んでいただける方の日々の潤いになれば嬉しいです。