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Markover 50と音楽

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Markover 50がこれまでに出会ってきた好きな曲、好きなアーティストの思い出をコラムにします。
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#思い出の曲

あの頃好きだった曲⓱:青葉城恋唄

あの頃好きだった曲シリーズの第十七弾は、さとう宗幸『青葉城恋唄』(1978)です。短時間の滞在だった仙台の街の余韻が微かに残っている間に、日本音楽史上屈指の美しい曲の一つ(と私は考えています)であり、後世まで歌い継がれて欲しいと願うこの曲の思い出を書き記しておこうと思います。 杜の都が舞台の抒情豊かな一曲この曲は、当時NHK-FM仙台のラジオパーソナリティをしていた、さとう宗幸氏(1949/1/25-)のメジャーデビューシングルであり、110万枚を超える大ヒットとなりました

金曜日の随筆:名曲を聞きながら

また運命を動かしていく金曜日が巡って来ました。2023年のWK42、神無月の参です。仕事が終わり、ひとり酒を楽しみたい気分だったのですが、夕刻から降り始めた小雨で気持ちが削がれてしまったのと、立ち寄ったコンビニで来月のコンサート・チケットの発券に手間取ったことで完全に心が萎え、自宅に籠もる方向転換しました。『名曲を聞きながら』、ひとり寂しく週末の夜を過ごす55歳のおっさんが綴った日記です。 今週の格言・名言《2023/10/16-22》頭の中を駆け巡っていた曲昨日今日と、仕

好きな楽曲:エンド・オブ・ザ・ロード

今日の松本は、寒い夜です。本日取り上げる”好きな楽曲”は、ボーイズⅡメン(Boyz II Men)『エンド・オブ・ザ・ロード End of the Road』です。音楽史に燦然と輝く大ヒット曲です。 プレスリーの記録を破った大ヒット曲ボーイズⅡメンは、1985年にアメリカ・フィラデルフィア市内の高校に通っていたネイザン・モリス(Nathan Bartholomew Morris 1971/6/18-)を中心に結成されたユニーク・アトラクションというグループを母体にしたR&B

私の好きだった曲⑳:プリーズ・ドント・リーブ・ミー

今週は、珍しく色々立て込んでいて、いつも以上に、音楽に救ってもらう必要のある夜が増えております。なんだかんだ言っても、私にとっての最高の音楽は、思春期に聴いた80's Musicですので、予定の記事を変更して、今週二度目の”私の好きだった曲”シリーズにします。第20回目は、ジョン・サイクス&フィル・ライノット(John Sykes & Phil Lynott)『プリーズ・ドント・リーブ・ミー Please Don't Leave Me』を語り尽くします。 私がレコード選びで

私の好きだった曲⑲:渚の誓い

本日は、私の好きだった曲(1980年代洋楽しばり)シリーズ第19回目として、エア・サプライ(Air Supply)『渚の誓い Making Love Out of Nothing at All』(1983)を取り上げてみたいと思います。 中学時代に買えた貴重なアルバムの中の一曲私が洋楽を聴き始めたのは、中学時代です。限られた小遣いをどのアーティストのどのアルバム盤に費やすかは、一大事でした。ネット検索などない時代、自分なりに情報を集め、真剣に吟味をし、購入した数少ないアルバ

私の好きだった曲⑱:涙のフィーリング

本日は、約3か月ぶりに私の好きだった曲(1980年代洋楽しばり)シリーズの記事を書きます。第18回目は、REOスピードワゴン(REO Speedwagon)『涙のフィーリング Can't Fight This Feeling』(1984)です。 アメリカ屈指のベテランロックバンド1967年にアメリカ・イリノイ州で結成され、1971年にデビューしたREOスピードワゴンは、何度もメンバーチェンジを経つつ、今も現役を続ける長い経歴を誇るロックバンドです。元々は、ドライブの利いた豪

私の好きだった曲⑪:ビリー・ジーン

私の好きだった曲(1980年代の洋楽縛り)シリーズも11回目になりました。本日は、80年代を語る上で絶対に外せないモンスターアルバム、マイケル・ジャクソン『スリラー Thriller』から『ビリー・ジーン Billie Jean』への思いを語ります。 『スリラー』って知ってますよね?マイケル・ジャクソン(Michael Jackson 1958/8/29-2009/6/25)の『スリラー』が発売されたのが、丁度39年前の今日、1982年12月1日のことです。マイケルの通算6

あの頃好きだった曲❺…風立ちぬ

本日は、『あの頃好きだった曲』の第五回、『風立ちぬ』です。 秋が来ると思い出す『風立ちぬ』は、作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一、歌唱:松田聖子で、今から40年前の1981年10月に発売されました。当時人気絶頂のアイドルだった彼女にとって通算7枚目のこのシングルは、グリコ「ポッキー」のCMソングにもなり、オリコン週間ランキングで1位、ゴールドディスクを記録しています。同名のアルバム『風立ちぬ』にも収録されています。 私は、数ある松田聖子のヒット曲の中でも、『制服』(1982年発

あの頃好きだった曲❹…DOWN TOWN

『あの頃好きだった曲』の第四回目は、『DOWN TOWN』を取り上げてみます。 シティ・ポップスの歴史に燦然と輝く名曲『DOWN TOWN』のオリジナルは、山下達郎(1953/2/4-)や大貫妙子(1953/11/28- )が在籍したシュガー・ベイブ(SUGAR BABE)が1975年4月に発売した楽曲です。作詞・作曲は、山下達郎と伊藤銀次(1950/12/24-)の共同制作で、プロデューサーは、山下達郎と大瀧詠一(1948/7/21-2013/12/30)が務めています。

私の好きだった曲⑨:カモン・アイリーン

『私の好きだった曲』シリーズの第九弾は、デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ(Dexys Midnight Runners)の『カモン・アイリーン Come On Eilleen』です。 衝撃の一曲何から何まで驚きの一曲でした。一度聴いたら耳を離れない独特のメロディー、長く覚え辛いバンド名、退廃的な香りも漂うプロモーションビデオ、メンバーたちのシャビ―で自由過ぎるファッション……  この曲を含むアルバム『Too-Rye-Ay』のジャケットはかなり個性的で、邦題名は『女の泪

私の好きだった曲⑦:マイ・ウォン・タイム

『私の好きだった曲』シリーズの第七弾は、エイジア(Asia)の『マイ・ウォン・タイム My Own Time』です。 アルバム収録曲この曲はイギリスのロック・バンド、エイジアのセカンドアルバム『アルファ Alpha』(1983)の4曲目に収められています。彼らが得意とした壮大で、美しいバラードです。 シングルヒットした曲も多いエイジアの楽曲の中では、知名度こそ今一つながら、私が洋楽修行を始めた駆け出しの時代から、よく聴いているお気に入りの一曲です。 エイジアとは?エイジ

私の好きだった曲⑥:憧れられたい

『私の好きだった曲』シリーズの第六弾は、ストーン・ローゼズ(The Stone Roses)の『憧れられたい(アイ・ウォナ・ビー・アドアード) I Wanna Be Adored』です。 パーフェクト・ソング!この曲は、イギリスのロックバンド、ストーン・ローゼズが1989年に発売したデビューアルバム『ザ・ストーン・ローゼズ』(当初の日本盤には『薔薇と石』という邦題がついていて、後に改称)のオープニングを飾っている曲です。「ストーン・ローゼズ見参! どうだ!」といわんばかりの

「Train」にまつわる名曲【洋楽編】

先日の『「汽車」にまつわる名曲【邦楽編】』に続き、【洋楽編】の名曲を辿ってみます。5曲選んでみました。 ① Rod Stewart 『Downtown Train』(1989)私が好きなのは、1989年にロッド・スチュワートがカバーしてヒットしたものですが、オリジナルは「酔いどれ詩人」の異名を持つトム・ウエイツ(Tom Waits 1949/12/7-)の作品です。 トム・ウエイツは、他のアーティストが自分の楽曲をカバーすることをあまり好まないようです。それでも多くのアー