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Markover 50 の読んだ本

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Markover 50の読んできた本の読書感想文を収めています。
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#読書

心が欲する読書

本日は、私にとっての読書の効用を考えてみます。私が本を読む目的や選択する本のジャンルは、時期によって結構大きく変遷しています。2023年4月26日時点の心境を確認しておきます。 感情についての関心今現在、関心が強くなっているのは、「感情」についてです。自分の感情に素直に向き合うことは、人生後半戦の重要なテーマになっています。もう、やりたくないこと、気分の乗らないこと、メリットが感じられないことを我慢して、感情を無理矢理抑え込んでまでやり続けたくはないのです。 ただ一方で、

『嫌われる勇気』を読む【第一夜】

本日の読書感想文は、岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気』です。 原点に立ち返りたい気分なので本書は2014年に発売されて大ベストセラーになりました。私も初読時に感銘を受け、何度目かの再読になります。 本書に書かれたモノの考え方を自分自身の世界の捉え方の指針にしよう、と決意したことを覚えています。この本を読み込まなければ、自分自身が他者からの承認欲求が強く、他者評価で自分を規定するタイプであることに気付かなかったかもしれません。アドラー心理学(哲学)は割ととっつき易い概念では

『会社を50代で辞めて勝つ!』を読む

出張でマレーシアの首都、クアラルンプールに来ています。朝の通勤電車と機内で読了したのが、本日ご紹介する髙田敦史『会社を50代で辞めて勝つ!』です。 著者は、2016年にトヨタ自動車のレクサスブランドマネジメント部長の職を54歳で辞して、フリーランスに転身された方です。現在は専門のマーケティング分野の知識を活かして、ブランディング戦略などのコンサルタント活動を中心にマルチに活躍されています。 エリートサラリーマンだった人が、自分の意志を尊重した結果、会社に残って『終わった人

『BARへ行こう。』を読む

本日は、太田和彦『BARへ行こう。』の読書感想文です。 憧れの人、太田和彦氏私は著者の太田和彦氏(1946/3/3-)の「ぶらり旅」シリーズのファンです。日本や世界のあちこちを旅し、訪れた旅先の粋な酒場で酒を楽しむことを職業として成立させている氏の生き方は、本当に羨ましい限りです。 太田氏と言えば、”居酒屋通”というイメージでしたが、本書以外にもバーに関する著作を多数手掛けておられ、大変なバー通であることを知りました。本書のカバーになっているお店は私もたまに伺う銀座の名店

『7つの習慣』を再読する

以前に手を出したものの挫折して本棚にしまいっぱなしだったベストセラー本、スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』を引っ張り出して、読み返しています。 私が、世界的にも有名なこの書を購入したのは2009年です。 意気揚々と読み始めたものの前半部分で挫折し、そのまま死蔵したままになっていました。かなり話題になったビジネス書だというのは知っていましたが、内容もほぼ覚えていません。著者のコヴィー博士は2012年に亡くなられ、今は彼の弟子にあたる人達が教えを継承して活躍しています。

本を読むことが習慣になるまで

本日のnoteは、私が本を読むようになった経緯を振り返ってみます。 本好きのルーツ親から聞いた所によれば、私は幼少時に本を読むのが好きだったようです。なのですが、私自身には、小学校、中学校、高校と積極的に本を読んでいたという記憶が全然ありません。 小学校時代は、近所や学校の友達と外で遊ぶのに忙しかったし、中学・高校は陸上競技部に入って、部活動中心の生活を送っていました。漢字や文法は得意でしたが、文章読解にはずっと苦手意識があり、国語の成績はぱっとしませんでした。論理的思考

イチローから学びたいこと

スポーツ雑誌Numberの最新号はイチロー引退特集でした。先日の引退会見の記憶を蘇らせる為、買い込んで読むことにしました。永久保存版です。 深夜の83分間の引退会見はテレビの生中継で観ていました。彼の絞り出す言葉全てが(自ら脱線したり、まともに答えようのない拙い記者の質問への応答もありましたが)自分の心に刻みつけておきたいと思えるものでした。 イチローの言葉が重く聞こえるのは、彼が飛び抜けた実績を残したアスリートだから、というのは当然あります。でも、根底にある考え方が優れ

「インディペンデントな働き方」を読む

今日から年末年始休暇に入るということで、昨日会社帰りにTSUTAYAで休暇期間中に読む用に何冊かの本を買いました。そのうちの一冊が、"週末起業コンサルタント"として著名な藤井孝一さんのこちらの著書です。 このような本を読んでいることから明らかなので、もはや隠しだてはしませんが、私は週末起業から身を起こし、一刻も早く稼げるようになってサラリーマンを辞め、独立起業家になりたいと考えています。もう何年も前から、この考えを持っていました。世の中に多数いるであろう脱サラしたくてたまら