猫ガン闘病記*ねこのきもちがわかるようになりたい
7月10日
ガン宣告を受けた10歳の女の子猫、にこ☆
朝、窓を開けて掃除を終えてエアコンをつけると、翌日の朝までつけっぱなし。設定温度は27度。
午前中、マンションの設備工事の業者が来ていたので、にこ☆すみっこに隠れていた。
お薬を飲ませる。先生は無理強いするなと言っていたけれど、なにをどうやっても飲んでくれないので、病院で買った粘度の高いちゅーるに錠剤をくだいてまぜて口の端につけると、イヤがりながらもなんとか飲んでくれる。
一時また呼吸が早くて咳をしたりしていたのが、少しだけ落ち着いてきたかもしれない。最近、便秘ぎみなのが心配だ。
飼い主はAudibleの3ヶ月無料体験を申し込む。以前も無料体験をしたけれど、やっぱり本は文字がいいと思ってやめていた。今回は本が”聞ける”だろうか。
A子からの電話を切ったあと、現実逃避のように小説を聞きながら料理をする。物語に集中した。集中できた。わけのわからない達成感を感じた。
7月11日
にこ☆病院へ連れていく。
胸の音は相変わらずひゅーひゅー言ってるらしい。便秘ぎみなことを話して下剤をもらった。そこらじゅうにしてしまうのが心配だったけど、便が少しゆるくなるぐらいだという。むしろ便秘が危険だと言われた。
帰宅するといつもは飛び出すように出てくるのに、キャリーから出ようとしない。それが心配でなでまくる。のそのそと出てきて、べたっと床に寝そべる。よっぽど疲れたのか病院で話してることが全部わかるのか。
わたしはにこ☆の言葉が知りたい。
YouTubeに動物の言葉がわかる人の動画があって、つい見てしまうけどわたしも訓練してみようか。じぶんのこころの声もあまり聞いてないが、にこ☆の言葉は理解したい。今度の新月の願い事はそれにしよう。
7月12日
朝、いつものお薬と下剤を飲ませる。すごく嫌がるけどなんとかほとんど食べさせることに成功した。先生の言う通りすぐにはきかないのか、この日の便は薬を飲ませる前に硬いのが少しだけ出ただけだった。
わたしは小雨の中、買い出しに行く。野菜の新鮮なのがあまりない気がして、にんにくやみょうがなど薬味系ばかり買って帰る。食欲はメンタルに影響を受ける。
ちょっと休憩だとPC前にいるとまたA子から電話。小1時間話をして、また死ぬ方法を話し出し、今すぐ実行すると言う。「また連絡するね」と言って強引に電話を切った。「私と話すの嫌だったよね。ごめんねー。しぬねー」とLINEが入っていた。「休んでください」と返信して、また本を聞きながら料理。
このところプロみたいな料理が作りたいと思って料理をしてる。誰においしいと思われたいか。それはじぶんが、お金出しても食べたいと思える料理をつくりたい。そうやってつくると、今までいかにいい加減にごはんを作っていたかがわかって、おもしろい。
7月13日
朝起きると猫トイレにけっこうな量の便があった。うれしい。お薬きいたんだなと思うと、トイレ掃除もうれしくなる。
朝、にこ☆の機嫌のいい時に、お薬タイム。「イヤー」と叫ぶから嫌われたかなと思ってしょぼんとしてると、なぐさめにきてくれる。ああ、かわいい。にこ☆がいてくれるだけでわたしの方が癒されてる。ありがとうと声に出して言う。
「にこ☆ありがとう。大好きだよん」
A子にもそう言えたらいいのかな。
ひきこもりの創造へ役立てたいと思います。わたしもあなたの力になりたいです★