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ひきこもり日記*本が読めなくなったときに思ったこと

どうも集中できない。
本を読んでも文字がアタマに入っていかない。想像ができない。つまり文字情報が映像化しない。

本はまんがと違って読んだ文章を自分の頭の中で、映像として残さないと何も残らない。読んだ言葉たちを頭の中で動かしたり、音を聞いたり、香りや感覚を映像化する。
ハリーポッターの本を読んで、映画を見たらなんとなく違和感があったのを覚えている。なんか想像と違う、みたいな。

ビジネス書だろうと俳句だろうと、映像化しなければ、何も残らないと思う。顔がわかる人の文章は、その人の声で聞こえてくるときがある。
ちなみに嘘が書いてあるときも、なんとなくわかる。
なぜか何も入ってこない。小説であろうと作者のうそ(思ってないこと)は、わかってしまうような。

なんで文章が映像化しないのだろうと思ったら、自分の中での”こだわり”がちょっと強くなっていたことに気がついた。
読んでいる文章の奥にある本当の”想いを知りたい”が強すぎて疲れて、文字面を追うだけになっていた。

そしてなぜ本が読めなくなったのか。
それはこうやって毎日、自分でも書くようになったからじゃないかと思う。
もちろん過去には(ネット初期は)テキストサイトで文章を書き、mixiやブログや、仕事でも文章を書くことが多かったのに、こんなことは初めてのこと。
ごはんと同じぐらいの想いをためてる、本が入ってこないなんて。

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想いを文章にすること…ひとりよがりじゃない文章にするには、『相手のことを思って書く』それを大事に、意識し始めた。

小学生でもわかる文章って、そのほうが難しいのかもしれない。
絵本は絵が”キモ”なのがよくわかる。
子どもが喜ぶのは、絵に込められた状況の説明だったり、繰り返しの音だったり、「伝えたいこと」がいろんなかたちで表現されている。

言葉だけで伝えようとすることは、人間にしかできないことなんだろうな。会うと表情やしぐさでわかることがあるけれど、メールや手紙ではわからないこともあるから。

文字に表情やしぐさがあるのなら、書いた人がどんなしぐさをしているのかを、言葉の間から思い浮かべたい。行間を読むというか、書いた人が本当に伝えたいことがあって、読めないのはわたしの理解不足なのかとか、考えてしまうから。
言葉の響き、音、感覚、温度、色…五感をつかって本を読む。
もっとだいじにしたいと、思った。

余裕をなくしていたなと、反省をするばかり。
春は体調が悪くなるよねと、サプリをたくさん飲んだ。


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