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婚活1人目山男さん40歳

マッチングからやりとり開始

・山男さん
・40歳(当時)
・会社員(営業系)
・土日祝休み
・都内1人暮らし
・年収500万

⚪︎メッセージの頻度
初日、3〜4ターン。
以後、毎日〜2日間隔で1ターン。
もはや挨拶程度。

⚪︎アプリ内メッセージ→LINE交換まで
実際に会うまではアプリ内メッセージ。
初めて会った帰り際にLINE交換。

⚪︎マッチングしてから会うまで
2週間程度。

山男さん情報


36歳になって婚活をしてから「普通」こそ、婚活市場で【最強】ということを、なによりも気づいている。

婚活女性のいう「普通の人でいいんです」
私が理想的な男性と謳っていたはずの「普通の人」。

山男さん。
失礼ながら可もなく不可もなく。
顔写真も生理的に受け付けないわけでもなく。
条件だけみても私の望む「普通」だった。

逆にこの「普通」にもてそうな人がなぜ私にいいね!した?とか、この「普通」なのになぜ40歳まで独身なんだ?とか。
色々自分の中だけで詮索してしまう。

私のデータでは、
「普通の人は既婚者が多い、だからなかなか見つからない」

逆に目の前に普通の人が現れたら現れたで、
「なんで独身なの⁇」
「何か実はモラハラ気質があるのか⁇」
とか、考えてしまう。
自分が面倒くさい性格なのはわかってはいるが、「この人ではない気がする」という勘。
ただの勘。

「出会った時から付き合って3年目感が良い」とか言ってたくらいのトキメキを求めてない私にとっては、ちょうど良いはずなのに。
「あれだけ普通の人が良いのに見つからない」と嘆いていたのに。

メッセージ、どのくらいするのが普通なの?

マッチングしてすぐにメッセージをくれた。

自己紹介、仕事が忙しいのかなど、初日は3〜4ターンで終わった気がする。

私が慣れてないのか、どのくらいでやりとりを終わらせるのか、いや続けた方が良いのかがわからない😢

スマホで字を打つ行為が苦手という男性も多いと心配になりつつ、ほどよく会話を拡大していく。

やり取りをしていて「楽しい‼︎」ということもなく、メッセージの中も「普通」で固められている。
もちろん最初は自己紹介メインのやりとりなわけで、楽しい内容を私が提供できているとも思わないだけど、温度差というか何かを感じる。

「この人、話がつまらない」と思っているわけではないし、「私のことを楽しませて」とも思っていない。
こちらから質問したことに対し、きちんと答えてくれるのだが、私に対してのことは聞いてこない。。

うん?私に興味ないのか⁇🤔
興味をもたせることができていないのか⁇🤔

初めてやりとりして、プロフィールもきちんと埋めているから、普通に私ならそれだけで会話を生み出せるけどなぁ。

プロフィールに記載されていることをそのまま質問してしまうとプロフィールを見てないみたいになるけど、書いてあることを深く聞いたりとかはできるのに。

私が勢いよく質問しすぎたか⁇
と、やりとりを見直してもそうは見えないのよ。

私も別にハイスペとかイケメンじゃなくて「普通の人」を求めていたわけだが、実際に見た目もやりとりも「普通の人」に出会えてピンと来なかった。

どんなに求めていた普通の人だとしても、所詮赤の他人。
最初から波長が合うわけない。
だからとりあえず、続けてみよう。

はじめまして、山男さん


やりとりをして2週間後位経ち、
ついに会うことになった。
まさかの山男さんが誘ってくれた。

義務的で何の面白みのないやりとりしかしてこなかったのに、誘ってくれた。

初日と会う日程を決める時のみ複数回、それ以外は仕事終わりの夜1ターンのメッセージのみの上辺だけのやりとりだったけど、メッセージは苦手なタイプなのか?
用事がない時以外はダラダラやりとりはしないタイプなのか?
はたまた仕事が忙しいだけなのか?

こうして迎えた初回デート。
待ち合わせ場所、新宿中央公園のスタバ前。
私は初めて行く公園。
調べたら新宿駅から徒歩10分。
「初回から遅刻は絶対したくない」と思って30分前に新宿駅に到着した。

ところがどっこい、地図を見ながら行くも全然辿り着かない、、、本気で焦る、、、
結果的に遅れそうになり、5分前に素謝りの連絡をいれたら全然優しく許してくれた。

⛰️「大丈夫ですか?自分はスタバ前にデニムとリュックを背負っています」
私「いました!」
と恐る恐る近づき、声をかけた。

見た目も雰囲気も写真よりも良さげ⤴︎
スタバは店内が満席だったから、公園内で頂くことに。
そしてありがとうございます、ご馳走になりました。

そしてさすがの山男さん。
公園で座るためのレジャーシートを用意してくれていた。
(この公園は多くの人が、レジャーシートやテントを使用していた。)
私達も場所を見つけ、レジャーシートに座り話が始まる。
小1時間程度とことん笑うでもなく、、
メッセージのやりとり通りの印象の会話が続く。
緊張しているだけなのか?🤔

帰り際、とりあえずLINEを交換。
山男さんは私のことをどう見ているのかが全く読めない。
LINE交換を提案してくれたけど、社交辞令なのか。

お礼のLINEをしたら、
「楽しかったです。次回はどこに行きましょうかね。」

うん?山男さん、楽しんでくれていたのか😳
うん?次回もあるのか😳

それ以後、2日〜3日おきに3〜4ターンでLINE。
そして次回のデートは、山男さんが行きたいと言っていた恵比寿で開催されていた写真展に行くことになった。

2回目のデートと結末

2回目のデートはあいにくの雨☂️
今回の写真展、世界のリアルな写真が飾られているもの。
戦争だったり、貧しい国の現状だったり。

国の争いのために離れ離れだった家族が再開してハグしている写真の題名が、「抱擁」って書いてあった。

写真展の帰り際、このタイミングで山男さんが質問してきた。

🏔️「普段抱擁したりしますか⁇」

私「???」

この質問の意味も意図もわからないし、、
「抱擁」って言葉自体、普段使わないからビビってしまい。

私「海外だとハグとか挨拶でするのが当たり前ですもんね」
とよくわからない返しをしてしまった。

「抱擁」という作品の前で、この質問をされるならわかるの。

この作品を見た後、もはや違う作品をたーくさん見て、写真展会場を出た後。
「抱擁」という作品を見てから、1時間後くらいよ。この質問。
タイミング的にも謎めきすぎた。
この質問の意味、意図は結局わからぬまま。

そして、山男さんの会話で気になったことがあった。

山男さんはお父様を数年前に病気で亡くされていることを話してくれたのだが、

⛰️「危篤状態だったけど、山登りに行って。
テントに泊まってたら連絡が来て。だから亡くなった時は会えなかった。」

これを聞いた時。
私は「危篤状態とわかっているのに、なぜ山登りに行った?」
としか思えなかった。

もしも、この人と結婚したとして。
出産の時とかに山登り行かれたら、私は発狂することを想像させた。
想像力豊かな私はそこまで想像を膨らませた。
この人、無理かもしれない。

介護士をしていて、冷淡な家族を見てきたことはある。
でも大抵は!
危篤状態やターミナルの時、車で数時間かけてまで、週末にはお見舞いにきているのを見ていた。

ちなみに、山男さんは東京在住で実家は埼玉県の日帰りでも行ける場所にあった。
まだ地方なら普段仕事もあるし、まだ理解できなくもないが。

その時に、「家族の死に際が分かりきっているのに趣味を優先させた」、という冷淡発言だった。

深くは聞いていないが、もしかしたら父親ともともと疎遠になっていたかもしれない。
家族仲がもし悪かったとしたら、それもプラスして説明してくれないとただの冷たい男として見えてしまう。
2回目のデートだからこそ、まだ深く話せないこと、私の知らない事情があったかもしれないが、
「この人はどんな時でも山登りを優先する」
というレッテルを私は貼った。

帰り際、山男さんが、
「次はどこ行きましょうかね」
と言ってきた。

うん?次、あるの?

決して悪い人ではない、むしろ良い人だったと思う。

だけど、お父様の死に際に山登りに行っていたエピソードが私にとっては決定打となってしまい、終わりを選んだ。

会う回数ごとに、少しずつ縮まる距離感。
相手の情報量も徐々に増え、会話も弾むようになる。
何回目のデートで何を話してどこまでプラスして話すのかを考えさせられたデートだった。





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