常に頭を柔らかくしておきたい。
だいぶ言葉が分かるようになってきた息子。最近は子ども向けの図鑑を一緒に開いて、「りんごはどれかな?」「カラスさん分かるかな?」とちょっとしたクイズを出したりして楽しんでいる。
この間は夫も一緒に3人でページを開き、顔のパーツに関するクイズを出した。「おめめはどこかな?」と言うと私の目を指差す息子。「そう!正解!すごいねー!」とひとしきり2人で褒める。「じゃあ、お鼻はどーこだ?」と言うと、遠くを指差す息子。「んー、違うね〜。少し難しいかな?」と一応もう一回聞いてみる。やっぱり、遠くにある車のおもちゃか、その先に敷いてある布団の辺りを指さしていた。
まだ分からないものもあるよね、と夫と話して図鑑を閉じようとした時、それとなく指の先をもう一度見て、ハッとした。そうだ!お花だ!息子は、私の枕に描いてあるお花の模様を指さしていたのだ。
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最近、布団に入っても中々寝付けない時、息子はよく私の枕に描いてあるお花の柄を「んっ!」と言って指さしていた。その度に私はまだ寝ないのかと思いながら、「そうだね、お花だね。」と返していた。それで息子は、これはお花だと覚えたのだろう。
「鼻」と「花」、どちらも「はな」である。だから、息子はちゃんと「おはな」を指さしていた。そんな単純なことに全く気づかなかった。私の頭の中は、体のパーツのクイズだから「はな=鼻」しかなくて、別の「はな」があるなんてこと全く頭になかった。思い込みって恐ろしい。子どもの発想の豊かさに驚きつつ、これからもっと気をつけないとなぁと思った。
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思い込みで何かを否定してしまうこと。頭ごなしに違うと言ってしまうこと。それって、子どもの思いや気持ちを勝手に切り捨ててしまうことになりかねない。知らぬ間に、子供の大切な心の芽を摘んでしまうことになるかもしれない。
だから、なるべくいつも頭を柔軟にしておいて、子どもが何か言ったり、伝えたりしてくれた時、それは本当はどう言う意味だろうか、何を伝えたいのだろうかと言うことを、理解する努力を怠らないようにしていきたい。
そこに子どもの本当の思いや意志が隠れている時がきっとあると思うから。そこをちゃんと掬い上げて、いつも一緒に共有できる親でありたいと思う。
息子とのやりとりで、そんなことを思いました。常に子どもの視点に立つことを忘れずに。そして、子どもの発想力や想像の豊かさに触れることを楽しみに。これからも楽しく息子と関わっていきたいと思います。