見出し画像

母、寛大な心を手に入れる。

最近常々思うのが、子育てってすごく忍耐が鍛えられるなぁということ。特にイヤイヤ期に差し掛かってからは、どうやって息子の自我と上手に向き合うかということに日々頭を捻らせている。

なるべくなら息子と穏やかに過ごしたい。そのためにはイヤイヤがエスカレートして、ギャン泣きになることは極力避けたい。その方がお互い無駄な体力を使わないのでね…

多分一番いいのは、上手に気を紛らせつつ親のやりたいことに移行させられることなんだろうけれど、これも中々コツがいるので難しい。となるとイヤイヤ期初心者の私にとって、一番手っ取り早いのは、息子がその時やりたいことを気が済むまで待つことだったりする。

お出かけしたい気分になるまで待つ。お風呂に入りたくなるまで待つ。眠たくなるまで待つ。時々声がけをしつつ、息子の気持ちが整うまで気長に待つ。

最初は難しかった。自分の頭の中では、これをして、次にあれをして…というのがあって、なるべくその通りに動きたい。でも、無理やり私のペースで動かすと泣かれてお互い疲れてしまう。だから私はそれをやめて待つことにした。すると慣れてくるにつれ、泣き続ける息子と対峙するより、全然気持ちが楽になった。

焦らず、気を長くして、何も考えずにただそこにいる。どうぞお好きなように、気の済むまでどうぞとのんびりと構えて、まるで仏のようにそこにいる。そう、私は息子と向き合う中で、仏の心を手に入れた。というか、仏になった。

こんなふうにして、どんな時代も世のお母さんたちは、子どもを寛大な心で待って、受け入れて、子育てしてきたんだよなぁ。そうと思うと、色々な場面で、若造の私なんかより焦らず堂々と構えている人生の先輩方が多いのには、こんな理由もあるのかなぁと思ったり。

とにかく私は息子と向き合うことで、以前より色んなことに対して、広い心を持てるようになった。例えば、絵本を何冊でも読めるようになったし(この前連続して10冊以上読み続けていたら夫に驚かれた)、一緒に料理をして野菜を撒き散らさせれても焦らなくなった。

一定のルールは決めておくけれど、それ以外はなるべく心を広く持って、息子と私がお互い気持ちよく、穏やかに過ごせるようにする。それがきっと一緒に楽しく暮らす上で、大切なことが気がするから。

これからも、寛大な心を持って、のんびり構えて、楽しく子育てしていきたいと思います。

この記事が参加している募集

#子どもに教えられたこと

32,933件