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19.「令和の白拍子」 宝塚音楽学校へ〜殺気立つ高校時代(決勝戦編 その2)

「令和の白拍子」こと、花柳まり草(はなやぎまりくさ)こと、まりちゃんです。

前回から、17歳になったまりちゃんのお話に突入しております。

しかも、当時のまりちゃんを知る皆様からお伺いした「やらかしエピソード」に焦点を当てながら・・・。

記事を書くにつれ、自らの「化けの皮」を自ら剥がしていくという、とても自虐的な行為に及んでいる様な気もしなくはありません。

玉ねぎの皮を剥いて剥いて剥き切った先には、いったい何が待ち受けているのか。・・・自分でもよく分かりません。

ま、実のところ、人間なんてそんなものなのでしょう!!!(キリッ)

という訳で、今日も元気に19本目の記事参りましょう!

■まだまだあります。17歳の暴走般若娘のやらかし話〜エピソード3

まだまだあります。まりちゃん、やらかしています。

このエピソードに関しては今でもよく覚えています。自分でも覚えているくらいなので、周りの方にとっても殊更印象が深かった様です。

バレエのプロではないので、こんなことを言うのは大変に烏滸がましいのですが・・・バレエって、すごく優雅に踊っている様に見えて、物凄く筋肉を使っているんです。しかも、「筋肉のどこどこの部位を使う」というレベルで、大変に繊細な動きが要求される踊りなんです。

筋肉も脳みそも使い、まさに全身で踊ります。しかも集団でのお稽古ですから、お稽古場はそりゃ暑いってもんじゃないんです。汗が、頭から「滝」なんです。お稽古場はムワムワなんです。

まりちゃんは、寒いのは耐えられる子なのですが、暑いのは滅法苦手

暑さでバテる、というよりも、汗が張りつく感触が嫌、なのです。汗だくの自分が気持ち悪くて仕方がないのです。

なので、基本的に薄着です。冬場には、よく先生方に「まりえちゃん風邪ひくわよ!」とご心配をかけておりました。夏に至っては、袖はたくし上げちゃう系女子でした。

ですが、受験生は「受験用レオタード」といって、黒の七分袖のレオタードでのお稽古が多く、腕にレオタードが張り付いてくるのなんの。

「袖を切りたい」と1日に100回くらいは思っていました。

そんな反面、汗ベチャベチャになりながらのお稽古が終わり、換気をし、お着替えをする時のあの爽やかさといったら!!!まさに「汗拭きシート」最高!!!!!

受験同期のみんなとワイワイ話しながら着替えをするのも楽しく、とにかく、お着替え時間が大好きでした。

そうなると、楽しくなったまりちゃんは「本能剥き出し」の状態になってしまったのでしょう。

黒の七分袖レオタードをガッとウエストまで脱ぎ、上半身は「ボディファンデーション」という肌色のレオタード用下着のみをつけた姿。汗拭きシートでは事足りないと、そのまま洗面所へ直行。石鹸で汗だくの首と腕を洗い、ペットボトルに水を入れて、ドボドボと上半身の可能な限りの範囲にかけていたのでした。

まりちゃんによる簡易水浴び(ちゃんと使った後は綺麗に水を拭く)です。

本人的には「うっひゃー水浴び最高!!!」だったのですが、

周りの目には「またまりえがボディファン一丁でウロウロしてる

という風に映っていたらしいです。こうなると、傍目から見たらただの露出狂ですね。見たくもない私の半裸(言い訳ですがちゃんと下着はつけている)を見せられた先生方やスタジオの皆様や受験生同期は目のやり場に大変困られた事でしょう。

公衆の面前でガバーーっと脱ぐなんて、どんだけ暑いのを我慢できないのでしょうか。優等生の面はかぶっていましたが、「本能に忠実なクソガキ」という一面もちゃんとチラつかせていたんだな・・・という、今から振り返ってみればクスッと笑ってしまうエピソードでした。

ごめんなさい(てへぺろ)。

■17歳の暴走般若娘のやらかし話〜エピソード4

大好きなバレエの朝比奈先生から「鏡の国のアリス」と異名を頂いたまりちゃんのエピソードです。

これは一体どういう事なのでしょうか。

17歳になったまりちゃんが様々な要因から自己制御不能になりつつも同期の受験生仲間と切磋琢磨し、気合が入りすぎて般若の様な形相で稽古に励んでいたのは皆様にお話しした通り。

力をお抜きなさいよ、と今にしてみれば思うのですが、その時は視野が「激せま」なのでそんな考えが浮かぶはずもありません。

さて、当時のまりちゃん的には「アダージオ」というゆっくりした動きも好きだったのですが、飛んだり跳ねたりするのも大好きでした。

助走をつけて、空中で足を前後にパーン!!!と開いて飛ぶ「グラン・ジュッテ」というパが特にお気に入りでした。

お稽古中は大体二人くらいで飛んでいくのですが、まりちゃんはワクワクしすぎて、お稽古場の広さに対して助走から加速してしまう。高くも飛びますが、結果としてすごい移動距離を稼いでしまうのです。

そうしますとですね、

バレエ教室の鏡。

アレにですね、

あたかもまりちゃんが突っ込んでいく様に見える訳です。

まりちゃん的には「あ、これくらいまでなら大丈夫」と見積もって飛んでいるつもりなのですが、周りから見たら、もう鏡の前ギリギリまで飛んでいく

「あぶなーーーーーーーい!!!」

と何度皆様からご指摘を受けた事でしょう。

しかし、まりちゃん、めげません。

「ちゃんと分かって飛んでるから大丈夫♪るんるん♪」

・・・怪我をしなかったから良かった様なものの、これで怪我をしていたら目も当てられない状態になっていた事でしょう。

自分で分かっていてやった事とはいえ、めちゃくちゃダークサイドに落ち込んで、周りの方に目一杯気を使わせていた事でしょう。

そういうところで「自分のやりたいことは何を言われても曲げない」というメンタル強めのスタンスはとらなくていいのになぁと思うのであります。

ごめんなさい(二回目)。

■本能ちゃんの声

色々とやらかしエピソードをまとめてきましたが、一旦、ここでひと段落しようかと思います。

今日ご紹介した二つのエピソードは、傍目から見ていたらビックリしてしまったり心配になってしまう様な内容なのですが、

「本人としては、とても楽しかった」

という覚えしかありません。自分の本能ちゃんの声に従って動いている訳ですから、そりゃ楽しいに決まっていますよね。

四六時中、本能ちゃんの声ばかりを聞いていてはいけないと思うのです。そうしたら人間が人間でいる理由がなくなってしまうから。冷静さと客観性という理性さんの働きはとても大事だと思うのです。

でも、必要以上に自分を抑えてしまうまりちゃんの様な人間にとっては、もしかしたら大多数の人たちにとっては、日常の一コマに中に「お祭り気分だ、ぱっぱらぴー」みたいな楽しい時間を持つことも大切なのかなぁ、なんて甘いことを考えてしまいます。

どんなに些細なことでもいい。

シンプルに、楽しいと思うことを、やりたいと思うことを全力でやる。

生きづらい世の中ですが、「幸せ」って案外近くにたくさん転がっている様な気がします。

ということで、本日はこれ切り・・・是非、次回も逢いにいらしてください♪

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