見出し画像

四年ちょっと前、鎌倉に引っ越してきたとき、当時3歳だった娘を自主保育に入れたいと思った。

鎌倉には面白そうな自主保育があり、自然の中で親子と子どもが一緒になって生活する、こんな関わり方をしてみたい、と私が思ったのだった。
北鎌倉の台峯緑地での保育に親子で参加もさせてもらい、私はとても楽しくて、娘も楽しんでいるように見え、帰宅後娘に「この自主保育のに入るのはどう!?」と聞いてみると、
「やだ!ふつうの建物でやっている、園がいい!!!」
まじかぁ…。

その後、結構ゴネてみたが、彼女の意思は固く、結局近所の昔からある、キリスト教系の幼稚園に入園した。

この年、原っぱ大学にも参加してみたが、当時一年生の息子は楽しんでいたものの、娘はフィールドに行っても私から離れず、色々な活動にも参加しないこともあり、こういうのあんまり好きじゃないのかなぁ…と感じていた。

そんな様子を、最近思い出す。

現在小2の娘は、ここ一年で家族の誰よりも、外や自然の中にいるのが好きな人になり、暇があれば「ちょっと行ってくる」と近所の山の入り口を登ってきたり、雨の日でも「ちょっと行ってくる」と、公園にカタツムリを探しに行ったり。ファッションも、ピンクや紫、時々フリルから、黒やブルーの、シャツとパンツ姿を好むようになった。

特に、何かがきっかけであったようには見えないのだけど、幼虫がサナギになったり、そこから蝶になるように、おうちの中にいると落ち着く人から、身近な自然の中にいるのを好む人に、変容したように見える。

無理自然の中の活動に身を置くよう、コントロールしないで、あの時無理やり自主保育に入れないで、良かったと思う。子どもは自分で変容していく。親にできることは、その様子を見守ること、助けが必要だったら、サポートすること(山登りしやすい、お気に入りのパンツに穴が開いていたら、繕ったり)、私が「こうあってほしい」という姿に、無理やり方向づけないこと、それくらいだなぁ、と感じている。


この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

子どもの成長記録

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?