見出し画像

コグマのじいさんの生態 #20

30日ブログ、やっと2/3まできた・・・ちょっと疲れたので、コグマの話題をば。

コグマは今現在、スコットランドにいる。2泊3日のゴルフ旅行である。帰国内命が出るかと思っていた頃は「卒業旅行です」と言っていたが、帰国する見通しがなくなった今は「視察旅行です。現地のコロナの状況を見る必要があります」(じいさんは、会社のコロナ担当でもある)と全く解せない言い訳をして、いそいそとでかけて言った。なんと、月曜日は有給をとるそうだ。「仕事しなくてゴルフの聖地・イギリスに住めたら最高です。どうしたらそうできますか」と彼はよく言っている。

今、夜の10時だが、コグマがいる夜だったら、間違いなく彼はソファと一体化しており、ピコピコとゲームの音が鳴っていたはずである。村を拡大するゲームと、魚釣りのゲームと、イチゴとか林檎とかを繋げて爆発させるゲーム?と、あと2種類ぐらいのゲームを交互にやっている。ガーデンブラストとかいう、その林檎だかイチゴだかを爆発させるゲームは4030面までやったらしい。

ほぼソファと化しているじいさんに「何やってますか?」と一応問いかけるのが私の日課なのだが、大体「何もやってません」と彼は答える。それならばと私が肩揉みを所望すると、「ちょっと今忙しいです。ミッションが課されました」とか言い始める。何が忙しいのか聞くと「ガラパゴス諸島でエイを釣ってます」(魚釣のゲーム)。「毎日ミッションが変わったりイベントとかあって忙しいんですよ」ということらしい。よく知らないが、魚釣ゲームにはコミュニティがあり、コグマはロンドンのコミュニティに所属しているらしい。コミュニティのリーダーは孫のいる看護師とのこと。

コグマは基本的には綺麗好きだが、おそろしいことに、歯を磨かないことが多々ある。家族以外に会う週末は歯を磨くが、私としか過ごさないと歯を磨くのを簡単に怠る。妻への冒涜行為である。一昨年生まれて初めて虫歯(それもロンドンで)になり、抜歯(親不知だったが)する羽目になった時は、しおらしく「毎日ちゃんと歯を磨きます」と言っていたのに、喉元過ぎれば暑さ忘れるそのものに、「昨日の夜磨きました(朝磨かなかった時の言い訳)」「何も汚いものは食べてません」と言い放つ。コグマはタバコ(ロンドンに来てからはVapeという電子タバコを愛用)を吸うため、結婚当初、タバコの匂いに紛れて、その悪習慣にしばらく気がつかなかった経緯がある。

コグマは本をほとんど読まない人だが(ごくたまに、気になった本を取り寄せるくらい)、布団に入って寝る直前にWikipediaをサーフィンするのが日課である。たまに何を読んでいるのかと覗くと、「電気素量」とか私にはわけのわからないものを読んでいる。あとは、ゲームの攻略ページも(寝る直前に)読んでいる。

コグマは自己愛が大変高い。背が低くて毛深いので、思春期とかに悩んだりしなかったのかと思うのだが、あまり何かに悩んだりしているのを見たことも聞いたこともない。毛にまつわる忘れ難いエピソードは、ある日取引先(私の前任がコグマだった)の社長に結婚を報告しようと思ったら、社長からオモムロに、「そういえば、前任のあの人どうしてるかな、ほら、あの毛深い」と言われて、毛深い人と結婚したと恥ずかしくて言えず、あとで経理の人に伝えたということがある。そんなコグマは、韓国が大好きで過去に何度も遊びにいき、付き合っていた時は「市場でおばちゃんに毛が濃くて男らしいと言われました」と私に自慢してきた。

まあ、とにかく、とても幸せな生き物なんじゃないかと思う。ちなみに私は、ふわふわした動物を飼いたい思いを、毛深いフサフサしたコグマのじいさんと一緒にいることで、納得させているところがある。

写真は、昨年訪れたイギリス領ジブラルタル。お金持ちの船が並ぶ港を散歩しながら、「どうやったらこういうお金持ちになれますか」「カジノで一発当てた人たちでしょうか」と言っていた。そんなことを言っている時点で、絶対にこういうお金持ちにはなれないだろう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?