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「わたしの気持ち」を優先してもいいんだよ

頑張りすぎのお母さんに『大丈夫だよ』の魔法をかけたいの。
わたしは、二人の娘を育てているサラリーウーマンです。
キッチンやバス、フロアーやエアコンなど、くらしに関わるモノを販売しています。
仕事の中で私はたくさんのお客様のくらしを見てきました。
家事に仕事に子育てに「頑張っているお母さん」の多いこと。
『しなければ』『私がやらなきゃ』『人に頼ってはいけない』に縛られているお母さんの多いこと。

とはいえ、かつての私も、縛られている母でした。
食材をまとめ買いしたら、時短調理のために「下ごしらえをしなきゃ」。
土曜日の午前中は「まず洗濯をして、掃除をして、やり残し家事をやらなきゃ」。
「きゃっ」「きゃっ」「きゃっ」ばかり言っていました。
「早く寝かせられなかった」「野菜をたくさん食べさせられなかった」できなかった事を思いながら、眠りにつく毎日でした。
そんな私が今、娘たちによく掛ける言葉は『大丈夫。なんとかなる』。

でも、『大丈夫』という言葉を、心からそう思って使えるようになったは2019年。

きっかけは、2019年9月に行ったフィンランドの旅でした。
それはフィンランドの人々のリアルなくらしを見ることができる旅で、
フィンランドの女性は、自分のやりたい事をどんどんやっていく女性たちでした。
どんどん進んでいくのに気負っていない。
その理由は、くらしの中に彼女たちの「好き」がたくさんあることでした。
学びたくなったら、子育て中でも大学で学ぶ。
私の好きな椅子、私の好きな場所、私の好きな時間など、
自分の「好き」を一つ一つ選んでいるくらしでした。
それを見たとき、母だから「我慢しよう」とか、嫁だから「慣習に従う」など、私の思いではない選択をしてきた私も「私の好き」を選んでいってもいいのかな…と気づかされました。

そこへやってきた「新型コロナウイルス」。
「3つの密(密閉・密集・密接)」を避けるくらしが徹底され、
2020年、強制的にテレワークへ移行。
小学6年生の次女が夏休みの宿題に奮闘している姿を初めて見ました。
長女は高校2年生。10年間見ることのなかった子供たちの夏休みの日中。
そして、思いました。
遠慮せずに、フレックス勤務制度を使えば、奮闘するかわいい姿をもっと早く目にすることができたんじゃないか。
「仕事帰りに映画を観る」「夕方、家で子供たちの帰りを待つ日を作る」など、自分の好きな事、やりたい事をする日を持てたのではないかと。
『サラリーウーマンだから、規則通りに働いて、家に直行。日中は仕事でいないから、その分の家事と育児をこなさなければならない』という意識に縛られていました。

読書週間に一緒に本を読めたんじゃ?
彼女たちのレポートは、「家族と読んだ」ではなく、「一人で読んだ」ばかりだったのです。
「バレーボールをやってみたい」と言っていた長女は、バレーボールのクラブチームに入れたんじゃ?
「ずっと走っていたい、走っているだけで楽しい」と言っていた次女は、陸上クラブに入れたんじゃ?
営業職で休日出勤のある私には、練習の送迎や土日の遠征、練習試合の送迎はできないだろうと思い、入部させる事を諦めてしまっていました。
たくさんの「○○できたんじゃないか」に襲われました。

でも、だからこそ気持ちの持ち方次第だと気づきました。
なぜなら、私の「好き」や「やりたい」を優先しても、「こなす仕事量に差は出ないことに気づいた」のです。
むしろ、「好き」や「やりたい」のために、より集中して仕事をします。おやつを食べながら仕事をしなくなり、仕事が捗ります。
結果的に、仕事の仕上がりは何も変わらない。
変わらない上に「私のしあわせ」が生まれます。

だから、頑張り過ぎのお母さんたちに『自分で選んでも大丈夫だよ』と伝えたい。
だって、大丈夫だもの。なんとかなる。
そして、最近気づいたことがあります。
「なんとかなる」は「なんとかなって」そして循環をします。
なんとかなっている日常が流れていきます。
なんとかなっているのは、出来ていることがたくさんあるからなんですよ。
出来なかった事があるのは当然です。
だけど、出来た事も、出来ている事もあります。
本当に、大丈夫です。なんとかなります。

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