プロになるのに必要なもの

今週はワルシャワで5年ぶりにショパンコンクールが開かれていて寝不足になっている人も大勢いるかと思う。今回は特に5人も日本人のピアニストが二次予選を通過したこともあり大変な盛り上がりだ。昨夜の角野さんの3次予選演奏後のインタビューでは、

「自分が弾くというよりもただショパンがいる場所に自分がいる、ただ、いる、という感覚にどんどんなっていって(中略)緊張も全くしないし、ホールの中でショパンの音楽がただ鳴っている喜びを感じる、それは自分が弾いているんだけれども、自分が無になるような感覚を味わえて特別な経験でした。」

と語られているのが特に印象に残った。

ピアノだけではなくて、テニスやゴルフや野球などのスポーツで世界を目指している若者も大勢いる。将棋などでも若い人の活躍が注目を集めることも嬉しいことだと思う。

昨日は友人のお嬢さんがある分野でよい結果を修められてお母さまにお祝いをお伝えした。ご本人の類まれなる才能と、たゆまぬ努力と、ご家族の支えがあってこそですね、と。

彼女からの返信はこうだった。

本人の才能+優れた指導者+家族のサポートの三位一体そろわないと成り立ちませんが、何より大事なのは本人の情熱です。

今、挑戦し続けている多くの人たちは私たちに感動を与えてくれる。その根底にあるものは情熱だったことに気づく。私のような凡人には想像もできない世界だけれどもそのように情熱を傾けられるものがある人はたとえ道は険しくても幸せなのだろうと思う。

結果は大事だろうけれどもなにかに打ち込んで無の境地になれることも十分素晴らしい。1位になれること、優勝すること、賞を取ることも素晴らしいけれどもその挑戦する姿がすでに感動に値する。

彼らと同じ時代に生きているだけで幸せだと思う朝。

皆様もどうぞよい1日をお過ごしください。

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