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【新しい働き方】好きなことを仕事にする!

節分の日、恵方巻きを食べるのも忘れて公会堂に向かった、ぶどうさんのピアノを聴くために。

ユニークな名前で演奏活動をされている彼は立派な音大を出られた後、カナダに渡られて最近YouTubeで練習風景やストリートピアノを弾いているところ、コンクールに応募した進捗などを配信されている。ある日、2月のコンサートが決まったという動画を見て発売初日に二枚席を取った。


どの曲も好きなものばかり。ワクワクしながら当日を待った。
そもそも“新時代を生きるピアニスト”というのがイカしてる。
29歳の彼がどんなピアノを演奏されるのか、どんな人なのか。
動画ではなくリアルで知りたかった。友人を誘った手前、気に入ってくれるといいな、という思いもあった。

動画の中では服装がとてもカジュアルで練習前のカフェの風景もあり、ざっくばらんなのだけどステージのぶどうさんはグレーのスーツに長髪、ネックレスとイヤリングにオシャレさが表れていた。恵まれた体格と大きな手が羨ましい。言うまでもなく若さ溢れると共に落ち着いた風格も感じられた。

「新しい」と感じたことの一つは楽譜を見ながら弾いておられた曲もあったこと。シューマンの時代からなぜかピアノは暗譜して弾くのが常識という風潮になっていったらしいが最近ではそれに拘らないピアニストも増えてきている。暗譜が大の苦手な私にはありがたく好ましかった。

テンペストの三楽章は本人も特に思い入れがあるとおっしゃるだけあってベートーベンの迫力の世界に引き込まれる熱演。この一曲だけでも聴きにきたねうちがあると思わせられた。

さらにアンコールも圧巻で十八番のショパン、英雄ポロネーズは自信満々。最後のトルコ行進曲ヴォロドス編は世界一難しいとも言われる左右とも超絶技巧でドキドキ挑戦されて私たちを楽しませてくださった。

発売と同時に買ったのに真ん中右手の席で少し残念に思ったがよく観察すると前列はファンクラブの奥様方で占められていた。私以上に彼に魅せられている方々が多くいらっしゃったのね〜今回誘った友人も私より先にメンバーになろうかなんて言い出した。満足されてよかった。

ピアニストは自分が世界で一番うまいと信じて疑わない人たちだとはぶどうさんの名言。努力することも苦でないのだろう。音楽の道で生計を立てられるのは何十年に一度の天才だけ、なんて世間では言われていた気もするけどそれを今変えようとしている若者がいる、そのことにわくわくする。これが風の時代なのか。そろそろ私もなにか新しいことを始めてみよう、重いコートを脱ぎ捨てて。

朝の日差しが優しくて幸せな始まりです。
皆様もどうぞ良い一日をお過ごしください。


アルバムから見つけたアメリカのホースベンドの絶景。時代のうなりを感じて。

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