コストコで見つけたエチオピア

2019年、とあるテレビ番組で途上国の子どもたちの惨状を目の当たりにした私は矢も楯もたまらず自分に何かできることがないか探し始めた。ちょうどそのころ、自分の3人の娘たちも成長してだいぶ心に余裕もできてきたころだった。

すぐに途上国の女の子中心に支援活動をしている団体を見つけて説明会に参加し、アフリカの女の子のスポンサーになることにした。日本でもまだまだ女性は弱い立場にあると思わざるを得ないが、アフリカやアジアの貧しい地域では児童婚や家事の重労働など幼い女の子の人権が守られない状態はその比ではない。

スポンサーと言っても月々口座から何某のお金が引き落とされる代わりに年次報告を受け取る、というかなりライトなスタイルで、正直言っていつも頭から離れない、というようなものではない。週末、家族と行ったコストコでコーヒー豆の売り場でふと今回はいつもの違うものを、と選んだのがこちら。コロンビアのコーヒーでおいしいものに出会ったこともあるし、エチオピア!エチオピア!のコーヒーも入っている。

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エチオピアは人類発祥の地と言われていることは知っていたけれどもスポンサーになるまでは馴染みのない国だった。アジアかアフリカと選択肢があったのでより遠いアフリカを選んでみたらテジツちゃんという9歳の女の子が私のチャイルドと決まった。通学に45分かかるところに家族と住んでいる。

届けられた報告書によるとその子の住む地域はトウモロコシや麦を生産する農業地域だが、干ばつのせいで飢饉に見舞われている。私が寄付するわずかなお金はその子だけに使われるものではなく地域をよくすることに使われるという。例えば水、例えば衛生。そして女の子たちの教育。日本でも今は困難な状況にある人も多いけれども遥かエチオピアの地でほんの少しなんらかの役に立てていると思うことは寄付金の何倍もの喜びになる。

直接郵便で手紙を送ると半年くらいかかるようなことも今はオンラインで簡単にこちらの様子を知らせるなど交流が可能。今日本人でその団体を通してサポートを受けている子どもは1141人という。世田谷で開かれたその説明会に行ったときには若い人が関心を持って集まっていたのが大変印象に残っている。


自分の子ども3人が元気に過ごせていることへの感謝から私はこの活動に参加することにした。今、私が子どもにしてやれること、してやらないといけないことはお金の支援ではない。いつかアフリカの地を踏むことができるかな。コーヒーを味わいながら思いをはせてみる。家内安全と世界平和こそ永遠の願いだ。

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今日はひときわ寒さが厳しく感じる朝です。皆様どうぞ体調にお気をつけてお過ごしください。

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