朝ドラ『舞い上がれ』は成功を約束されたホームドラマだった
皆さんは朝ドラはご覧でしょうか。今回の『舞い上がれ』はYouTube界隈でも男性が話題にされているのを聞いて嬉しく思っています。
主人公の舞ちゃんは明るくて親しみやすい女優さんで甘えん坊なところとしっかり者のところがうまく同居して穏やかな家庭を築きました。パイロットの免許は何処へ?
社長職を辞そうとしているめぐみさん、永作博美さんは若い頃は母親に反発して大阪で結婚して最愛の夫に早く先立たれても、優秀すぎて知能犯的罪に問われた長男がいても逞しく健気で、人生後半はお母さんに寄り添おうとしています。やっぱり大事なのは家族。
舞ちゃんの旦那さんになったたかしくんも元はと言えば社会で強く生きていけないちょっと繊細男子なのだけど短歌の歌人として地位を確立しようとしています。相手の家族とも、五島の田舎でも住めてしまう柔軟性が魅力。
たかしくんの両親と来たら大阪の象徴のお好み焼き屋さんを営んで、お父さんのバッファローズのユニフォームを見るたびにそこはかとない安心感を覚えてしまうのは私だけでしょうか。大阪の人は人情に厚いのです。お母さんのしゃべりは大阪文化。関西出身以外の皆さんも難しい大阪弁のアクセントもお上手。
くるみちゃんも舞ちゃんを支える親友として欠かせない存在で、社会的には少し困ったお父さん(あまり働かない)を愛して、そのお父さんも今や立派に幸せを手に入れようとしている。なんともあらまほしい展開になってきたものです。
今週は高畑淳子さん演じるばんばにスポットが当たっていて、老いの寂しさを好演なさっていてさすがの演技力。これだけ脇役を固められたらどう転んでも成功間違いない作品。五島の自然や優しい島民もほっとさせてくれます。
やっぱり視聴者は女性が多いのか、活躍するのは女性たち。いや、男性もいますよ。最初賑わした目黒蓮くんとか。パイロットにならない決断だけでお別れしちゃうなんて残念でした。
岩倉の社長だった高橋克典さんもとても素敵なお父さんでした。でも残念ながら早世されて長男は跡を継ぐこともなく奥さんと妹が奮闘してました。
見どころの多いこのドラマでもやはり私に一番訴えてきたのは母と娘。健康に自信をなくした高畑さんはかつては絶縁状態にあった永作さんのそばに住むことになりそう。
親子が一緒にいる時間はどれほどあるのでしょう。ドラマでは舞ちゃんはお母さんと二世帯同居をしていますが現実にあんなに揉め事のない母娘など存在するのかしら。
朝ドラは半年に渡り視聴者を惹きつけておく筋書きが用意されていて、『カムカムエブリバディ』も『ちむどんどん』も『舞い上がれ』も私としては素直に楽しませていただいています。奇想天外なことも起こらず、絶望的でもなく、程よく心配させてくれて、感情移入しやすいのが魅力なのかと分析しています。
今日は卒業式の袴姿のお嬢さんを見かけました。春の佳き日ですね。皆様も良い午後をお過ごしください。
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