見出し画像

最低のランチと最高のトーク

食べ物の美味しい美味しくないを言い募るのは大変下品なことと思うし、美味しくないものを口にすることは滅多にないし、幸いあんまり書く機会がなかった。もしかしたら書かない方がいいんだろう。 

書かない書きます書く書く時書けば書こう---

えい、書こう。だって高くてちっとも美味しくなくて悔しかったんだから。

その日は中学からの友人がご主人の出張に同行して上京、会議の時間おしゃべりしようというお誘いだった。3人でとある駅で待ち合わせて特に決めてなかったけどゆっくりできるお店に行こうとなった。間違いないのはホテルよね、ということでセレブでもないのにセレブ御用達のホテルのロビーにしっかり座った。

お茶のはずだったのになんか軽く食べる?という流れを止められなかったことがこんなに悔やまれるとは…みんなで一皿にして他はスイーツに行く手もあったよね。ちーん。過ぎたこととはいえなぜ3人とも同じものを注文しちゃったのかな。日頃は我が道をいく私まで。

で、何が出てきたか、知りたいですか?見たいですか?見たいですよね。ご覧ください。

メニュー通りと言えばそうなんです。なんか美味しそうに見えたの、これが。炭水化物の満艦飾だというのに。よほどお腹空いてたのかな。予想してたよりガッツリな大きさでした、ひとつひとつが。

パンは乾き気味、グラタンはぬるい、そばバンはカロリーオーバーだしなんか昭和、スパゲティナポリタンも給食みたい…

ほんとバチが当たります。こんなこと書くと。友人2人も全く悪い評価もせずにニコニコしてました。みなさんお行儀よろしくて。私もその場では言いませんでした。でも3人とも半分くらいしかいただけませんでした。

この食品ロスが社会問題になっている時代になんてことでしょう。眺めのいいお店だったけど良い席は予約でいっぱい。あとはもう喋り倒す以外にどうしろというのでしょう。

めちゃくちゃ楽しみました!結果。久しぶりに対面で心の底から笑ったりウィットに富んだ会話のテンポを楽しんだり、気分はすっかり女子高生。

お年頃の娘の服を買いに行って良縁に恵まれるようにピンクを選んだのに水色と取り替えてきた話も大受け。我が家はそんな時は二色買うのよ、普段は紺でここぞという時にはピンクにするの!ピンクは汚れやすいからしまってあるわ、とか。

実家のピアノの後ろのコンセントの埃を掃除するのに業者さんに連絡したら11,000円と言われて、ちなみに実家から隣の市の自宅まで運んでもらったらおいくらですか?と訊いてみたらいくらだったと思う?22,000円って言うのよ!だからうちまで運んでもらったの。え?10センチずらすのに11,000円で、22,000円なら20センチずらすだけちゃうん?などなど。今思いだしても笑えちゃいます。

やっぱり関西のノリはいいわぁ。おもしろいって言われるのが最高の誉め言葉やねーと、田辺聖子さんよろしくおばちゃんトークは止まりませんでした。

これだけ盛り上がればさっきのプレートに樋口一葉さんがひらひらと飛んでいったのも諦めがつくというもの。次はちゃんとお店を調べて行かないと。旧交は温まり過ぎて茹で蛸のようになりましたとさ。

今日は夏至でしたね。皆様も1日お疲れ様でした。ゆっくりお休みください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?