【読書_感想✍️】『セキュアベース・リーダーシップ』 ジョージ・コーリーザー スーザン・コールズワージー ダンカン・クーム 『もっとも新しいラグビーの教科書』土井崇司

今回は2冊の本を紹介します。
1冊目は、東海大学ラグビー部
テクニカルアドバイザーの土井崇司さんの本です。
本は、2部構成になっており、
前半が理論編、
後半が実際のラグビーのプレーに
即した実践編で、ラグビーというスポーツ、
そしてゲームに勝つための方法論が
紹介されています。
2冊目は、スイスのビジネススクールで
使用されているリーダーシップの本です。
著者の一人のジョージ・コーリーザーは
臨床心理学を研究し、
警察で人質解放の交渉や、
家庭内暴力の仲介などを担当していました。
その心理学的観点と、
1000人以上の世界規模の企業幹部に
ヒアリングを行い、その分析の結果、
特定した9つの特性を紹介しています。
この2冊を私が手に取った
理由の共通点は、スポーツです。
1冊目の本はタイトル通り、
ラグビーに関する本で、
先の平尾さんと山中教授の本を
読んで興味をさらに持ったので
手に取りました。
2冊目の本は、テニスの大坂なおみ選手が
なぜメンタルの弱さを克服できたのか、
なぜ勝利を勝ち取ることができたのか、
という記事の
引用になっており、手に取りました。
( 2018.9.24 “大坂なおみの「メンタル」が激変したワケ”
https://president.jp/articles/-/26252)
この2冊を読んで
スポーツが、選手の単純な身体能力の差で
結果が出るものではなく、
相手や周囲との関係性の中で
勝敗で決まることがわかりました。
1冊目について、
ラグビーは今まで体同士の
ぶつかり合いのスポーツで、
体の大きさや筋肉の量で
勝敗がつくと思っていました。
著者の土井さんは、
本の中でたしかにラグビーが
体格差が勝敗に大きく影響することに
言及していますが、
その状況をどう活かすか、
相手に真正面に向かう方法論ではなく、
自分が動くことにより相手をどう動かすかに
解説の焦点があてられています。
2冊目の中で、セキュアベースは
守られているという感覚と安心感を与え、
思いやりを示すと同時に、ものごとに挑み、
冒険し、リスクをとり、挑戦を求める意欲と
エネルギーの源となる
人物、場所、あるいは目標や目的
と定義されています。
ただ単になにかを行う人の
もともとのメンタルの強さに
頼るのではなく、その人をどうすれば
自発的に挑戦しようという
気持ちにさせることができるのか、
自分が行う立場の場合、
どうやって自分をその状況に
持ち込んでいくのか、
ということが紹介されています。
引用の記事の中では、
大坂なおみ選手の
3つのセキュアベースとして、
コーチの存在、
グランドスラムを取るという高い目標の存在、
彼女のロールモデルであった
相手選手の存在が挙げられています。
スポーツ全般、するのも観るのも好きで、
スポーツを通じてしか得られない楽しみや
感動があると思っています。
個人的には身体の動きに注目しがちで、
単純にスポーツをやったり、みたりして、
楽しい、うれしいの気持ちで
終わっていましたが、
今回のこの2冊を読んだことで、
スポーツの新たな見方が
自分の中につくることができ、
またこのスポーツの捉え方は
スポーツにとどまらず、
何事にも通じる価値観だなとも感じました。


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