宮崎駿監督と死生観
こんばんは🌆
『幸せに人生を終えた人から学んだこと』
発売後、数日経ちました。
ご購入いただいた皆様、興味を持ってくださった方々、ありがとうございます。
著書の中で
何度も書いていますが
今日は『死』についてお話しをしようと思います。
というのも、
本日拝見したNHKの番組『プロフェッショナル仕事の流儀』、宮崎駿スペシャルの中で、
宮崎監督が何度も『死』について口にされていたので、今日はこのテーマを書いてみようと思った次第です。
私の著書『幸せに人生を終えた人から学んだこと』の帯には、こんなキャッチコピーをつけていただいています。
自分らしい人生の幕引きは、自分で準備する時代です
病院で働いていると、この重要性が身に染みます。準備してるしてないでは、雲泥の差があります。
病気や怪我には、事前予告がありませんよね。
でも、死は誰にでも訪れ、
生まれた時から予告されているものです。
ですが、
私たちは恐怖から死を否定し、
見て見ぬふりをして、
出来るだけ考えないように生きています。
それでも、
いつか訪れることは理解しています。
怖くても逃れられないものだと分かっています。
だから、
人は救いのある死の世界を
創造して生きてきました。
天国や地獄…輪廻転生…、死後の世界。
死んだら、天国へ行く。
生まれ変わったら、また大好きな人のそばにいく。
守護霊になり、見守り続ける。
そんな救いのある世界を期待し、
死の恐怖や、
喪失感を乗り越えています。
宮崎駿監督は、番組内で
『死は解放だ』
と言っていました。
宮崎監督にとって、死を恐怖の対象ではないのでしょう。
生への執着、
生きる義務、
何のために生きるのかという
課せられた問いから、
やっと解放される…
そんな意味が込められているのではと、私は感じました。
ただ、これは精神的な価値観の話です。
宮崎監督は、
『君たちはどう生きるか』を制作期間中、
自分の老いと死を身近に感じていました。
肉体的にも精神的にも、
未来と折り合いをつける苦しみ、
諦め、苦々しさ、
葛藤、
喪失感。
過去を握りしめては、
大切に尊み懐かしむ。
そんな姿を見てると、
私ですら、監督の死を感じずにはいられませんでした。
鈴木プロデューサーも、宮崎監督から
『死の匂いがする』と言っていました。
老いは死を身近に感じさせるもの。
漠然とした不安が、大きくなっていきました。
鈴木プロデューサーは、番組内でこんなことを言っていました。
『どうしたら、幸せに人生を終えられるのか』
私の本のテーマです。
でも、彼らは全世界から愛されている人達です。
幸せな人生になるに決まってます。
と、言いたいところですが、
彼らの幸せな人生は、
自分の納得のいく人生をいかにして生き抜くのか
ということだと思います。
ですから、いくら同じテーマだとしても
巨匠達に、
私の本を渡したら、
『そう言う意味じゃない!』
と叱られ暖炉で燃やされるかもしれません。
でも、死ぬときは、みんな一緒。
何もできない赤子に戻ります。
だからこそ、
人生の幕引きは準備していて欲しいと
私は思うのです。
誰しもが、
尊厳を失うことなく、
幸せに、穏やかな気持ちで、
大切な人達が待つ世界へ旅立ってくれたら、
幸せですよね。
是非、ご一読ください📕
読んでくださり、有難うございました🕊️
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