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「第6の大絶滅」の最中で~勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」(VOL.413 2021.8.15)~

「ビッグイシュー日本版」を勝手に応援する記事第16弾です。そもそも「ビッグイシュー日本版とは何か」をご説明した第1弾は、以下をご覧ください。


今号の特集は、「生物と第6の『大絶滅』」です。


現在地球は、「生命史上6回目の大量絶滅期」に突入しているそうです。しかもその原因は私たちヒトにあり、「これまでになく規模が大きくスピードも異常に速い」ことが問題です。


前回の大量絶滅期は、白亜紀末の、例のメキシコのあたりに隕石が落ち、「恐竜を含めた全体の76%にもあたる種が絶滅した」ものです。驚いたのは、生物多様性などを専門にする山田俊弘さんの言葉。

一瞬のうちに恐竜が絶滅したと誤解している人もいるかもしれませんが、隕石衝突から恐竜の絶滅までには約250万年もの時間がかかっています。

さすがに一瞬とは思っていませんでしたが、250万年もかかっていたとは知りませんでした。


また、山田さんが、ほかの生き物を守るべき理由として、日本の学生が「生態系のバランスが崩れると、人間にもしっぺ返しがあるから」など、「ヒトの損得を基準にした理由」をあげることに疑問を投げかけていることも、印象的でした。東南アジアの学生の場合は、「ほかの生き物にも生きる権利があるのだから、それを奪うのはよくない」という解答が返ってくるそうです。


日本と東南アジアの学生の答えの違いが、どこからくるものなのかはわかりません。でも『役に立つか立たないか』という人間中心的な考えではなく、こうした生命を中心にした考え方こそ、私が学生たちに伝えたいことです。

この山田さんの言葉は、ぜひ心に留めておきたいです。


また、「ヒトの分布が世界中に広がっていくのと同時期に、その土地で多くの生き物たちの絶滅が起きた」という話も、衝撃的でした。「おそらくヒトによるハンティングが絶滅の原因」で、その結果「ヒトの狩猟生活が立ち行かなくなり、起きたのが『農耕の開始』だったという説がある」そうです。


なお、「池内了の市民科学メガネ」にあった、テーブルクロスに赤ワインの染みを付けた時の染み抜きの方法は、一応覚えておこうと思いました。

食卓塩を振りかけるだけでいいのです。すると、布に浸透し始めていたワインは塩に吸収され、ややピンクがかった白っぽい塊になるでしょう。後は、ナイフでこれを剝がすだけで問題解決です。


ちなみに、塩は私たちにとって必須なわけですが、私たちの祖先は最初、どうやって必須であることを知り、摂取し始めたのかなと思いました。何といっても、「海水を濃縮したり、岩塩を溶解させたりする以外に、塩を手に入れる方法がない」のですから。


「ビッグイシュー日本版」のバックナンバーは、街角の販売者さんが号によってはお持ちですし、サイトからは3冊以上であれば送付販売していただけます。


コロナ禍のあおりで、路上での「ビッグイシュー」の販売量が減少しているそうです。3ヵ月間の通信販売で、販売員さんたちを支援することもできます。


もちろん年間での定期購読も可能です。我が家はこの方法で応援させていただいています。


見出し画像は、以前同封されていたチラシの一部です。



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