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「運慶 鎌倉幕府と三浦一族」展(金沢文庫)に行ってきた

夏に横須賀美術館の「運慶 鎌倉幕府と三浦一族」展に行ったので、セットとなっている金沢文庫の同展にも行ってきました。横須賀美術館の方の「運慶 鎌倉幕府と三浦一族」展の記事は、以下をどうぞ。


https://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/bunko/exhibition_images/unekei_ura.pdf

↑このリンクは、展覧会のチラシの裏面です。出品された仏様たちの写真を見ることができます。


「展覧会めぐり」という企画で、横須賀美術館で開催された時の半券を持っていくと、100円引きになります。まぁJAFの会員の方は、会員証を見せれば同じく団体料金で100円引きとなりますが。


展覧会名が同じなので、実は横須賀美術館で見た仏様が、結構おいででした。気づいた限りでは、天王立像(大善寺蔵)、不動明王立像/毘沙門天立像(浄楽寺蔵)、十二神将立像(曹源寺蔵)、観音菩薩立像/地蔵菩薩立像(満願寺像)、不動明王立像及び両脇侍立像(常福寺蔵)がそうです。

でも、台の高さや照明などが違うため、また違う印象を受けました。例えば天王立像(大善寺蔵)は、横須賀美術館ではお顔の割れが気になりましたが、今回はむしろ、虫食いだらけなことが気になりました。

また、満願寺の観音様とお地蔵さんは、相変わらずすごい迫力でしたが、今回の方が怖くなかったかな。

曹源寺の十二神将は、頭に付いている干支が間違っているわけですが、母が「正しく直しちゃダメなの?」と、突っ込んでいたのがおかしかったです。江戸時代の修復が間違っているとはいえ、それを直しちゃうと、多分重要文化財ではなくなってしまうのだと思います。

今回初めて観たもので印象的だったのは、まずは運慶作の伎楽面。仏像だけではなかったのね。特に陵王に迫力がありました。

あと、運慶最晩年作の大威徳明王像(光明院蔵)。決して大きいものではないし、腕をはじめ欠けてしまっている部分も多いのですが、良かったです。

とても美しかったのが、観音菩薩及び勢至菩薩立像(金剛寺)。運慶本人ではなく、「運慶の系譜をひく仏師による」ものだそうですが、お二人とも、美少年でした。

阿弥陀如来及び両脇侍像(静岡県・吉田区)は、「伊豆半島南端に伝来した運慶様作品」だそうですが、ちょっと独特な作風でした。何だろう、南の風を感じるというか。ところで所蔵しているのは「吉田区」ではなく、「吉田町」のような気がするのですが……。

この後、隣接している称名寺にも行きましたが、それについては、以下の記事をご覧ください。。


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