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破れた葉っぱを包める国になるために~勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」(VOL.416 2021.10.1)~

「ビッグイシュー日本版」を勝手に応援する記事第19弾です。そもそも「ビッグイシュー日本版とは何か」をご説明した第1弾は、以下をご覧ください。


今号の特集は、「貧困緊急事態――コロナ禍の1年半に」です。


特集の内容は、登場する一人一人のケースがあまりに深刻で、逆に引用がはばかられます。ぜひ機会があれば、原文を読んでいただきたいです。「老若男女が食事を求めて列を作る光景は、社会の底が抜けてしまっていることをうかがわせます」という稲葉剛さんの言葉や、「もはや先進国でないどころか、無法地帯と言っていい」という雨宮処凛さんの言葉が、すべてを物語っています。


でも希望が全くないわけではなく、稲葉さんたちの訴えが実り、厚生労働省のサイトに「生活保護の申請は国民の権利です」という言葉が掲載されるようになるなど、良い方向に進んでいる面がなくはありません。

もっとも、進んでいたかと思いきや、後退してしまう部分もあり、予断は許しませんが、日本で暮らすすべての人の命と生活を守る国に変わっていってほしいです。


埼玉にある大恩寺のティック・タム・チーさんは、上記の第1弾の記事にも登場します。彼女の「ベトナムには、『破れてない葉っぱは破れた葉っぱを包むべき』という言葉があります」という言葉を、もう一度心に留めたいです。


岡崎武志さんの「秋の夜を楽しむ10冊」の中で取り上げられている、『みちくさの名前。雑草図鑑』は、ぜひ手に取ってみたいです。ウォーキングの時、「可愛い花だな」と思いつつ、名前が分からない「雑草」が少なくないので。


「ビッグイシュー日本版」のバックナンバーは、街角の販売者さんが号によってはお持ちですし、サイトからは3冊以上であれば送付販売していただけます。


ただし今号は、10月15日に次の号が発売されるまでは、街角の販売者さんからのみ購入することができます。


コロナ禍のあおりで、路上での「ビッグイシュー」の販売量が減少しているそうです。3ヵ月間の通信販売で、販売員さんたちを支援することもできます。


もちろん年間での定期購読も可能です。我が家はこの方法で応援させていただいています。


見出し画像は、今号が入っていた封筒に貼られていたシールです。「小商い」で発送作業をしてくださった販売者さんのお名前の部分は、念のためにモザイクをかけさせていただきました。



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