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一般的なスピ本に書いてあることばかりだが、発見もある~『自分を愛すると夢は叶う』(吉本ばなな、奥平亜美衣)~

*この記事は、2018年12月にブログで発表したものを再構成したものです。


私はあまりスピリチュアル系の本は読まないのですが、機会があると読むこともあります。この本も、新聞広告を見て何となく気になっていたら、友人に勧められたので(←これ自体、スピ系でいうシンクロニシティですね)、読んでみました。

↑kindle版


感想はというと、正直うーんという感じです。奥平さんのブログや本をすでに読んでいる人を読者に想定している気がして、もう一つ入り込めませんでした。かつ、上記の通りスピ系の本をそれほど読まない私でも知っているようなことを、とくとくと説いているところがあります。ジェームズ・レッドフィールドの『聖なる予言』シリーズに書いてあることばかりじゃん、と言いたくなってしまいました。


でも、発見もありました。例えば、吉本ばななの「10万円以上するバッグとか服は、毎シーズン新作を無条件で買う人のためにつくられているんです。(中略)高級ブランドは、連続して買う人のためにあるんですよ。『一生モノ』ではないのです」という一節には、はっとさせられました。

そもそも私は10万円のバッグなんて持っていませんが、多少はブランド物の服や小物は持っています。確かに、「一生モノ」と思って買ったものもあります。でも、ダメなのね……。


吉本さんが言いたいのは、庶民は高級ブランドの物など持つなという意味ではなく、一点豪華主義でちょこっと高級なものを持つのは良いけど、基本的には分相応なお金の使い方をしなさい、ということです。まぁ基本的にはこれまでもそれは守っているつもりだったけど、より心しようと思いました。


あと、奥平さんの「多くの人が、望みや願いを持ちながら、同時にその望みや願いを、自分自身の心の中で否定しています」という言葉にも、ドキッとさせられました。

それこそ、この本に書いてあることは知っていることばかりな私が、なぜ夢を叶えていないかといえば……。確かに、作家になるという夢が叶うことに伴うあれこれを、叶う前から想像して、おびえたり、面倒くさがったりしているところはあります。はい、すべては夢を叶えてからのことでした……。


結論としては、読むべきタイミングの本だったのかな、と思います。


↑単行本。kindle版の倍の値段ですね。電子書籍に抵抗がない方は、kindleの方をお勧めします。



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