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原作を知らなくても、楽しめる~映画「キングダム」~

*この記事は2019年5月1日のブログの記事を再構成したものです。また、現在公開中の「キングダム2 遥かなる大地へ」ではなく2019年公開の前作の感想であり、部分的にネタバレを含んでいる点をご承知ください。


現在のところ地球上で唯一の「皇帝陛下」の即位をよそに、中国史上初の皇帝の若き日を観にいってきました。「ファーストデー」で大人は一律1,100円なため、映画館は激混みでした。



基礎知識ゼロで行きましたが、まぁなかなか面白かったです。どれくらい知識ゼロかというと、てっきり山﨑賢人が秦王政(始皇帝)の役なのかと思っていたくらい(^-^; まさか奴隷とは……。でも山﨑賢人、どう見ても数の大小も分からないほどおバカには見えないのだけど。そして登場人物の名前を全く知らないので、耳で名前を聞いても漢字変換不可能。初登場の時だけでいいから、字幕で名前を出してほしいなぁ。


気になったのは、大沢たかおの声の高さ。キャラの都合上、声を高めにしたのだと思いますが、大沢たかおの顔との違和感が……。もう一点、謎だったのは客層。明らかに原作の漫画は読んでいなさそうな中高年男女が、意外と多かったです(まぁ私もその一人ですが)。ブログでも「キングダム」の感想を複数見ましたが、私が目にした限り、全員原作を読んでいませんでした。原作を知らない人にこれだけ劇場に足を運ばせるパワーの秘密は、どこにあるのでしょう? ちなみに私は、ちょと仕事がらみで観ておきたかったのです。


ともあれ中国ロケの効果は半端なく、噂通りエキストラと馬の数がすごいし、王宮のセットも重量感があってリアルでした。それと比較して、山の民の城はというと……。てっきり外観を見て、「ロード・オブ・ザ・リング」に出てくるモリア(元のドワーフの城)かと思いましたよ。並べたら似ていないのかもしれないけど、CG感は同じでした。ついでにいえば、オークそっくりな人(ランカイ)も出てくるし。


かと思うと、王の弟の成蟜は、「十三人の刺客」の非道なお殿様並みです。自分が血を流すまで、人の痛みが分からないところも同じ。山﨑賢人たちの戦いの無謀さも、ある意味「十三人の刺客」を思わせます。そしてもう一点、「十三人の刺客」的なところがあるのですが、ネタバレになるので、ちょっとだけスペースを空けます。大したネタバレではありませんが、気にしない方だけご覧ください。




はい、ネタバレです。「キングダム」でも「十三人の刺客」でも、山の民の生命力、半端ないです。ほとんど不死身です。山の民の生命力は、万国共通のようです。


でもまぁ、橋本環奈も長澤まさみも可愛いし、観て損はないのではないでしょうか。ついでに、「十三人の刺客」の感想のリンクを貼っておきます。



見出し画像は、横浜中華街の「2022 春節ランタンオブジェ」の時の関羽雲長です。




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