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ムービルで観たのは正解~映画「トップガン マーヴェリック」~

昨日、話題の映画「トップガン マーヴェリック」を観にいってきました。


いやー、冒頭部分を始め、ありとあらゆるところに前作のオマージュ満載でした。寄りの映像だとシワが目立ちますが、トム・クルーズ、若い! 役柄上仕方がないとはいえ、びっくりするほど爺さんのアイスマン(ヴァル・キルマー)と同世代とは信じられないほど若いです。子ども世代であるルースターたちと混ざっていて、何の違和感もない、とまで言ったら言い過ぎですが。にしてもルースターには、前作の可愛い男の子が、こんなおっさんに……と思ってしまいました。


ネタバレなしで感想を書こうと思うと、結構難しいのですが可能な限りやってみます。まず上映前は、あまり食べ過ぎない方が良いと思います。かといって、空腹も良くありません。自分がF/A-18に乗るつもりで(いや、乗れないから!)、ほどほどの胃の状態にしておきましょう。私は直前に食べたパフェが、ちょっと多すぎました(笑)

YAMARI by 辻利兵衛本店のお薄茶パフェ薫風


世界興行収入が12億ドル突破、国内でも100億円に迫る勢いと、7月3日の「東京新聞」の夕刊に出ていましたが、私が観たのはやや昭和感漂うムービルだったせいか、観客は10人いなかった気が……。


でもおかげで、22日から配布が始まった、大ヒット記念のミラクルミッションクテッカーをもらえました。

ミラクルミッションステッカー「チーム・ルースター」(表)
ミラクルミッションステッカー「チーム・ルースター」(裏)


ま、どうせなら7月8日から配布されていた「チーム・マーヴェリック」の方が良かったですが、贅沢は言ってはいけませんね。


劇場に入って、スクリーンの小ささに、ちょっと後悔しました。やっぱりT・ジョイで観るべきだったかと……。


でも結果的には、このスクリーンサイズで観て正解だったと思いました。あれ以上大きい画面で観たら、そりゃ迫力は更にあったでしょうけど、ある意味ありすぎで、酔ってしまった気がします。昭和時代に公開された前作のオマージュ作品として、昭和感漂うムービルで観たのは正解でした。


訓練シーンに入って印象的だったのは、若きパイロットたちの多様性。それも、いかにも多様性を意識しました、という鼻につく感じではなく、自然な多様性とでもいいますか。


テーマの1つは世代間ギャップなわけですが、言葉ではなく、結局は行動で若者を納得させたマーヴェリック、すごいです。その行動ができてしまう彼の実力もけた違いですが。まさに「Don't think. Just do.」ですね。


しかしまぁ、力いっぱいアメリカ海軍協力映画ですなぁ。前作でパイロット志望者が増えたように、今回も増えるのでしょうか。でも時代は、今作の冒頭でも言われている通り、無人機の方に向かっていますが。
ちなみに自衛隊協力映画について論じているのが、以下の本です。

ちなみに海軍協力と言っても、上記の本によれば米軍の場合、燃料代をはじめいろいろな経費を、がっつり映画会社に請求するらしいです。


うなぎ上りの興行収入を支えているのが、リピーターの存在だそうですが、リピートする気持ちは分かるような分からないような……。結末を知った上でもう一度観れば、新しい発見がありそうだと思う一方で、また訓練シーンをもう一度観るのかと思うと、いささか抵抗が……。こっちの三半規管がおかしくなりそうなので。


ちなみにウィキペディアさんに、さらっとすごいことが載っていました。

物語の冒頭と終盤に登場するP-51レシプロ戦闘機は、トム・クルーズの自家用機を使用して撮影された。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%AC%E3%83%B3_%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF

えーと、戦闘機って、お金さえあれば買えるものなの? それともトム・クルーズだから買えたの???


ま、何はともあれ観る価値はある映画です。


<追記>
プログラムで印象的だったことを、備忘録代わりに書いておきます。

アイスマン役のヴァル・キルマーは前作の制作当時、主役しか演じたことがなかったため、出演をためらったそうです。何かアイスマンの役柄自体と重なります。

ハングマン役のグレン・パウエルはルースター役を熱望していたため、一度はハングマン役を断ったとか。そんな彼を説得したトム・クルーズの言葉がカッコいい!

僕は映画を選び、その中にキャラクターを作り出しているんだ。僕はその映画をやりたいか、そうでないかで評価をする。(中略)僕は、キャラクターが素晴らしいと思えたからと役を選んだことはない。その映画に出たいと思ったから、役を選んだんだ。

トム・クルーズ

「トップガン マーヴェリック」で俳優たちは本当に「戦闘機に乗って、強力なG(重力加速度)にさらされ」たわけですが、そのためのトレーニング・プログラムはトム自ら作成したそうです。しかもキャスト達は「毎日、その日の様子を細かく用紙に記入し、クルーズはそれをもとに個々のプログラムを調整し、カスタマイズし」ました。うーん、リアルマーヴェリックですね。



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