『Blue』の著者である川野芽生さんのエッセイ集です。
↑kindle版
エッセイ集なんですが、博士課程を単位取得満期退学されただけあり、以下の引用に見られるとおり、何となく学術論文的理屈っぽさがあります。もちろんそれが、このエッセイ集の魅力でもあるのですが。
洞察の鋭さは、息をのむほどです。
建前の上では男女を問わず、ピンクが好きな人もいれば、青や緑が好きな人もいる、と認めている時代なはずなのに、実際はそうではないから、奇妙にネジくれたことになっているわけですね。
だから『Blue』の主人公が誕生したのでしょうか。
ウィリアム・モリスがファンタジー作家としての顔も持っていて、かつトールキンに影響を与えたことは知りませんでした。
なるほど。なおミソジニーとは、女性に対する嫌悪、憎悪のことです。
初見の言葉だったので、備忘録代わりに書いておきます。
ロリィタファッションをはじめ、普段自分とは縁のない洋服や考えのことを知ることができました。
↑単行本