見出し画像

コロナ禍で何を獲得したか、獲得できるか~勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」(VOL.421 2021.12.15)~

「ビッグイシュー日本版」を勝手に応援する記事第24弾です。そもそも「ビッグイシュー日本版とは何か」をご説明した第1弾は、以下をご覧ください。


今号の特集は、「となりのコロナ」です。


特集は10人の著名人が、この2年間に考えたことなどについて語るものだったのですが、津村記久子さんのものが一番印象的でした。

「となりのコロナ」はどうしようもなく性悪の隣人だ。
2年と聞くと、まあ、3年には延びるかもしれない、と思う。あと1年ぐらいはこいつが隣にいると考えて、2年とか3年で区切りがつくものについてイメージする。2年だと賃貸の部屋の更新までの時間だとか単身赴任で、3年だと中学校と高校だ。「人生の中ではそういうこともある」という時間が、2、3年なんじゃないだろうか。
(中略)
性悪の隣人が来たことによって手に入れた豊かさもあると思う。いやいや中学や高校に行って、それでも何かは学んだように、隣のコロナが去ったあとに、多数の人が何かを獲得していることを願う。

私はこの2年で何を獲得したのか、そしてこれから何を獲得できるのかと考えさせられました。とりあえず、ぱっと思いついたのは、オンデマンド授業のために、しょぼいYouTubeの動画は作れるようになったことです。じゃあ、もっと高度な動画を作れるようになることを目指すかというと、それはちょっと違う気がします。その労力は、別のことに使いたいかな。


「池内了の市民科学メガネ」で驚いたのは、以下の部分。

私たちは地動説・天動説と言いますが、西洋ではそれぞれ太陽中心説・地球中心説と呼んでいます。(中略)おそらく、一神教の西洋では神がいる場所が宇宙の中心であることを強く意識しており、多神教の東洋では宇宙の中心なんか気にせずどちらが動いているかに関心があったことがわかります。

調べたら、確かに地動説はheliocentric theory、天動説はgeocentric theoryでした。思いがけず、地動説や天動説を英語で何というか知ることができました。


「ビッグイシュー日本版」のバックナンバーは、街角の販売者さんが号によってはお持ちですし、サイトからは3冊以上であれば送付販売していただけます。


コロナ禍のあおりで、路上での「ビッグイシュー」の販売量が減少しているそうです。3ヵ月間の通信販売で、販売員さんたちを支援することもできます。


もちろん年間での定期購読も可能です。我が家はこの方法で応援させていただいています。


見出し画像は、今号が入っていた封筒に貼られていたシールと同封されていたクリスマス・カードです。「小商い」で発送作業をしてくださった販売者さんのお名前の部分は、念のためにモザイクをかけさせていただきました。



この記事が参加している募集

推薦図書

読書感想文

記事の内容が、お役に立てれば幸いです。頂いたサポートは、記事を書くための書籍の購入代や映画のチケット代などの軍資金として、ありがたく使わせていただきます。