『まんがパレスチナ問題』の続編です。今巻は副題通り、パレスチナ問題だけではなく、アフガニスタン戦争、イラク戦争、アラブの春、イスラム国(正確にはISとかISILと表記すべき)についても取り上げています。
↑新書版
うわーと思ったのは、イラク戦争後のイラクについて述べた以下の一節。
アラブの春の発端となったチュニジアで、インターネットが大きな力を持ったというのは知っていましたが、以下の記述は興味深いです。
ちなみに文中の「Erreur404」は、恐らく「Error404」のことかと。それともフランス語とか、別の言語ではErreurなのかな?
エジプトについての記述も。
デモを押さえるつもりが、結果的に煽る形になったとは、皮肉ですね。
2015年1月のパリにある政治漫画週刊紙シャルリー・エブド本社が、アルジェリアからのイスラーム移民の息子兄弟に襲撃され、漫画家4人を含む12人を殺した事件は、理解していない部分もあったので、勉強になりました。
これは知っていましたが、シャルリー・エブドの漫画がかなりひどいもので、「過激派じゃなくてもイスラム教徒なら頭にくる」ものだというのは知りませんでした。「少数派だったけど、漫画に反発する人達は、『私はシャルリーじゃない』ってプラカード持ってデモした」ことこそ、表現の自由ですよね。
ねこさんの期待に応えねばなりませんね。
昨年来の事態を受け、更なる続編が出てほしいところです。
↑このkindle版へのリンクは、前巻と今回の続編のセット販売のものですので、ご注意ください。続編のみのkindle版は、なぜかないみたいです。