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一歩踏み出すきっかけになる~『「君しかいない!」と言われる人になる 何があっても食いっぱぐれないための起業家的習慣』(今井孝)~

この本は、著者の今井さん自身は「ビジネス書」に分類しています(p.177)が、自己啓発書にも思えます。手に取ったきっかけは、この本を取り上げたブログをたまたま見て、興味を持ったからです。ブログの著者の方は今井さん自身に会い、その人柄にいたく感銘を受けたとのことでした。

↑kindle版(単行本版の方がお安いので、ご注意ください)


「はじめに」の以下の言葉に、まず引き付けられました。

成功している人は、最初から大きなことを目指しません。自分のイメージできるサイズの未来を描き、そこにいち早く到達する、ということを繰り返しているだけなのです。彼らは理想に近づくために必要なイメージをどん欲に集めに行きます。イメージできる未来さえあれば、必要な情報やチャンスは自然に見つかるのです。
「ちょっと先のイメージを常に持つ」ということだけで、人生はどんどんと変わっていきます。この習慣を、本書では「起業家的習慣」と名づけています。

p.8


身の回りにあるエネルギーを奪うモノにも気をつけてください。
(中略)一つひとつは「まあいいか」と放置できるようなことだとしても、気づかないうちに小さなストレスが蓄積して、エネルギーを奪われていきます。そうして大事なことに時間とエネルギーを割けなくなるのです。

p.31

思い当たる節ありです。とりあえず、机を片付けなければ。


小さな環境の変化であっても、積み重ねることで、受ける影響は大きくなります。良い気分でいる時間が長くなり、作業効率が良くなることで、自由な時間も増えていきます。

p.40

なるほど。


どんなことでも時間がかかるのは「やる」と決めるまでです。1つのことを実現する時間の半分以上は、迷っている時間です。やること自体には、思っているほどに時間がかからないのです。
しかも、迷っても迷わなくても結果はだいたい同じだということに気づきます。だとしたら、迷う時間をなくして、すぐにやるという行動指針にすればいい。

p.157~158

これまた、思い当たる節ありです。


悪口や不平不満の良くない点についての、思いがけない指摘もありました。

他人や物事の悪い部分ばかりに焦点を当てていると、自分にも厳しくなります。そして、自分にダメ出しをして、苦しくなってしまうのです。

p.186~187


冷静に考えると、結構言い尽くされたことも多いし、繰り返しも多いですが、上記の通り思いがけない指摘もあるので、とりあえず一読には値すると思います。一歩踏み出すきっかけになるのではないでしょうか。


見出し画像には「みんなのフォトギャラリー」から、素敵な目玉焼きのイラストをお借りしました。「君」ならぬ「黄身」ということで。


↑単行本(値下がりしたため、kindle版よりお安いです)



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