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まずは認知バイアスの存在に気づく~勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」(VOL.403 2021.3.15)~

「ビッグイシュー日本版」を勝手に応援する記事第6弾です。そもそも「ビッグイシュー日本版とは何か」をご説明した第1弾は、以下をご覧ください。


今号で印象に残ったのは、やはり特集の「思い込みと偏り 認知バイアス」です。


認知バイアスとは「心の働きにある偏り」のことですが、「偏り」などと言われると、「そんなもの私にはない!」と否定したくなります。でもどうしてどうして、間違いなく誰にでもあります。


まず唖然としたのは、認知科学者の鈴木宏昭さんの指摘。

人間の視野は200度くらいと言われていますが、実は文字を読むレベルではっきり物が見えるのは、そのうちたった数度。さらに脳が視覚情報を一度に貯蔵できる量はとても少なくて、3~5つ程度です。

だから同じテレビの画面を観ていても、私と母で注意して見ているものが違い、お互いに「なんでそんな細かいところを見ているの?」ということになるのかと、納得がいきました。


心理学者の北村英哉さんによれば、認知バイアスは「生き方のマニュアルを記した”人間の仕様書”」ということで、もともとは生き残りやすくなるためのものであり、悪いものではなかったようです。ただ、社会が大きく変わってきた中では、もはや時代遅れのものが多くなっていることが問題なわけです。まずは自分の中の認知バイアスに気づき、常に自分の考えを「これは認知バイアスではないか」と振り返ることが大事なのだと思いました。


バックナンバーは、街角の販売者さんが号によってはお持ちですし、サイトからは3冊以上であれば送付販売していただけます。


コロナ禍のあおりで、路上での「ビッグイシュー」の販売量が減少しているそうです。3ヵ月間の通信販売で、販売員さんたちを支援することもできます。


もちろん年間の定期購読も可能です。我が家はこの方法で応援させていただいています。



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