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地元就職という選択肢をとれなかった私

今日は久々に友達と話した。

3週間以上感染者がない地域に住んでいるため、コロナはテレビの中の話のような気がしてしまっている今日この頃。

私は社交的ではないしシャイだし友達は少ないほうだけど、深く長く付き合える友達がいることに本当に幸せだなって思った時間だった。

私は浪人を1年していたこともあって、まだ大学生。
けれども、地元の友達はもう社会人1年生。

会社のいろんな悩みや苦労を聞いている中で、
一歩先に大人になってしまった寂しさを感じた。
たった2か月前までは大学生だったのに。

上下関係だとかの人間関係の難しさ。
やはり人の悩みってこういうところに集約されていくんだね。

Uターンを決めれなかった

大学時代に、地方活性化だとかの活動を割とやってきた。
廃れていく地元をみると心の底から不安があふれ出してくるから、何かできないかと思い生きてきた。

その中で、”移住”がいかに地方にとって大事なのかも知った。
地方交付税交付金や国庫支出金は人口に応じて配分される。
だから、人口が増えなければその地域が国からもらえるお金が少なくなる。
地方活性化の取り組みが移住政策中心になってしまうのも仕方ないだろう

そして、移住者は同時に消費者でもあるから、地方に移住してその地域で働いて消費して経済の活性化が出来れば最も望ましい形だろう。

私も地元就職を一時期は考えていた。
その時に、いわゆる「田舎は働く場所がない」という問題があった。
人口1万人くらいの町では、業界があまりにも狭すぎた。
私はITに興味があったんだけど、田舎では働く場所がなかった。

地元就職だと介護業界や医療業界、公務員、第一次産業などに限られてしまう。
そして、友達から聞いて驚いたのだが、地元就職をすると都会に馴染めなかった”落ちこぼれ”というレッテルを田舎では貼られてしまうらしい。
私は卑怯者かもしれないが、そうやって言われるのが嫌だから、有名企業で働いてから地元に帰るなりの選択肢を取ろうと思ってしまった。
田舎は狭い。そして、あらぬ噂が駆け巡る。私が一番恐れていることだ。

田舎で事業を立ち上げる?

大学時代のコミュニティ的にStartup企業をやっている人を良く見た。
事業を立ち上げてフリーランス的に生きる道も、もちろん一つの人生だ。
アイデアさえあればやってみたいと思っている。(まだ課題感を見つけられていないのだ…)

私が問題視していることは、地域外から新規事業で参入してきた個人商店などに対して、あまり良い印象を地元民が持たないということだ。
「こんな田舎にくるなんて変わり者」のようなレッテルを張られてしまう。
マインドセットの問題だから、解決するには大変難しいことは承知だ。

けれども、この問題を解決しなければ田舎での働き口を増やすための一つの選択肢である新規事業もなかなか始められないだろう。

ポストコロナは地方で働きたい人が増える?

今、私は生活様式の大きな変換点に生きていると自覚している。
これまでの生活や働き方が当たり前ではなくなるのだろう。

インターネットを今よりも有効活用することが増える。
(停電などのアクシデントが起こると全てが止まってしまう危険性はなきにしもあらずだが)

そうなると、場所を選ばなくなるからこそ、”都会でなくても良い”ことが増え、地方にいながら都会と同じような働き方ができるのではないだろうか。

NHKのサイトからの引用だが、

このうち「地方への転職を希望する」と答えた人は36%と、ことし2月の調査と比べるとおよそ14ポイント多くなりました。

地方への転職希望者がかなり増えているらしい。
都会には働く場所があるから都会でなければならないというような機会の問題で人は都市部へ流入し続けたのに、あえて地方に戻る必要を何故感じたのか。

地方への転職を希望する理由については「テレワークで場所を選ばずに仕事ができることがわかった」とか「都市部で働くことにリスクを感じた」、「地元に帰りたい」といった答えが目立ったということです。

感染症という見えない敵を相手にすると、便利で何でも手に入るように錯覚させる都会は、むしろ人の密集の問題などで生活をするには不便になってしまった。
生活を営む上で”働く”という行為は必須である。
だが、それがテレワークなどの発達が進んだことで、これまでの「働くために都市部へ行かなければならない」という考え方に変化が起こっているといえるのではないか。

テレワークを導入できている企業は都市部であってもベンチャーを除けば中小企業ではかなり少ない。(中小企業のIT化の課題などはDellのサイトでまとめられてた 参照
まだIT化が進んでいるとは言えないし、人材も十分とは言えていないからこそ、10年単位での変化になっていくのかもしれない。

都市部から地方への分散は起こるのか

長期的に見れば、私は増えるということに期待したい。
私自身も将来的に地元で仕事ができればと思っているし、それをITは可能にできると信じている。
(ITに可能性をビンビン感じるからこそIT業界に入る人間なので、かなり楽観的に見ている部分はあるだろうが。)

感染症が発生した時の都市部のリスクは非常に高いことが、今回知れた。
人間の生活においてもだが、経済においても日本の場合は東京一極集中だったため東京の経済活動が落ちることが日本全体に大きなインパクトを及ぼしてしまった。

さぁて、ポストコロナはどうなるんだろう。





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