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男女平等??現実は厳しいみたい。

私は就活をしていた時から、なんで女子学生は女性が活躍できるのかを聞くのか疑問に思っていた。
これまで男女関係なくいろんな役割を任せてきてもらったし、そもそも性別を意識する必要性なんてなかったからだ。

最近、友達が社会人になり話をしたことをきっかけに、私が思うより”女”は大変なのかもしれないと思った。
場所・業種・業界もバラバラだが男女というカテゴリーが今もあるみたいで、思ったより大人の社会は甘くないようだ。

やはりお金が経済的自立や機会を表しているのではないかと思ったので、今回は年収をベースに男女を調べてみた。
すると、法律上で男女雇用機会均等法や男女参画社会基本法が作られて平等が担保されたとしても、結局は年収の差が生まれているし、女性の経済的自立って難しいという現実を突きつけられた。

日本の年収の現状ってどんな感じ?

【資本金2,000万円未満の株式会社】
425万円(男子517万円、女子258万円)
【資本金10億円以上の株式会社】
635万円(男子732万円、女子334万円)となっている。
【個人企業】
270万円(男子356万円、女子225万円)
金融庁HPより)

平均年収で見てみると、会社の規模だけで210万円という、かなりの差が生まれている。
大企業か中小企業というだけでこんなにも年収に差があるのに、さらに男女で企業規模に関わらず2倍程度の年収差がついている。
大企業のほうが法令順守意識が高いという印象を持っていたため、年収差が中小企業に比べて少ないのではないかと私は仮説を持っていた。
だから、このデータから10億円以上の株式会社でも男女で2倍以上の差があることに気づいた時には、正直驚きを隠せなかった。
この数字の中には、アルバイトやパート、非正規で働いている人が含まれているし、女性は20代後半をピークにして働き方をフルタイムからパートタイムに変える人が多いことや、就活時に一般職採用が多いというなどの理由となっているのだろうが。
私は一般職や総合職というくくりで採用を行っている企業を志望したことがないので、わからないことが多いが。

就活をしていると、ほとんどの企業が女性の働き方促進なり、福利厚生の充実なりをアピールしていると感じるが、実際のところ制度としてあっても使われなければ意味はない。
(使っている例は聞くが、それがどれくらいの割合なのか聞かないと特殊事例かもしれない。)
まだ”家事は女がやること”という意識を脱却できていないから、制度として確立しても実態が伴っていないのかもしれない。

学歴での年収差も考えてみようと思った

【学歴別新卒の平均年収】
大学院修士課程修了:233.4千円 
大学卒:206.1千円 
高専・短大卒:179.2千円 
高校卒:162.1千円

学歴もかなり年収に差を与えているという。
大卒と高卒では生涯年収が億単位で違ってくるというが、スタート地点でどれくらいの違いがあるのか気になったので調べてみた。
昇給などを考えても学歴で越えられない壁はあるのかもしれない。

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(性、学歴別初任給の推移 厚生労働省HPより)

新卒でも男女で年収の差がついてしまっている現実を知った。
男女雇用機会均等法で男女の給料差は禁じられているし、大卒新卒として入社する人数が多い年齢を出したら、初任給同じくらいなんじゃね????
なんて考えていましたが、そうではないんですね。

就く職業で男性が多かったり女性が多かったりは仕方がない。
だけれども、女性が就くことが多い職業が根本的に稼ぐ額が少ないということならば、男女格差が無意識のうちに作られているのかもしれない

実際、大学で資格を取って働いている友達と話していて、資格をとったとしても、女性が多い資格だからか割りと給料が安いと嘆いていた。
介護職や医療系は、そもそも基本給が労働の割に低く設定されているような気がするし、精神的だけでなく肉体的な疲労も伴う職業への分配が上手くいっていないとつくづく感じる。

女性で働くことについて考えてみた

寿退社をして主婦をすることも一つの幸せの形だから年収で一概に考えることはできないですし、”女性像”は国によって違うから働くという選択肢を取らないこともあって当然である。

だけれども、年収差がこのようについてしまっていることは事実であるからこそ、なぜ働いている女性と男性で2倍もの差がついてしまっているのかを読み解くことは重要なことではないだろうか。

私は社会に出てない未熟者であるから、社会はまだまだ平等だって信じていたい気持ちもある。そして、今まで男女差を感じたことがないから、日本が男女平等ランキングで順位が低い理由が信じられなかった。
そして、私が大学入学後に見えてきた世界は男女で限界を感じなかったし、私が就活していく中でも外資を見ていたこともあって、ジェンダーでの差なんて考えもしなかった。
けれども、私はこの記事を通して、ただただジェンダーのステレオタイプな考え方とされている性別差は今も存在していることを痛感したし、男女平等はまだまだ遠いものだということを知った。

「女性だから結婚して養ってもらえばいいじゃない。」という考えは、そもそも「女性なら養ってもらわなければ生きていけない」という現実が当たり
前に受け入れられていたからあった言葉だと思っていた。

しかし、新卒の段階から男女で賃金の差がついてしまっている以上は、この言葉は続いていくのではないかと思わされた。



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